Nikon Imaging
Japan
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大阪ニコンサロン 2012年8月

juna21 瀧野 恵太写真展

写真
ソマリア 戦場に生きる人々
7/26 (木) ~8/1 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

世界有数の危険地帯と呼ばれ、紛争、飢餓、海賊問題で揺れるソマリアの首都モガディシオに暮らす人々をテーマに撮影した作品を展示する。
自分自身と家族を守るために銃を取り、戦闘に赴く若者達。病院で手当てを受ける患者の9割以上が銃撃や爆弾による負傷者という。
目を背けたくなるような現実。紛争に翻弄される日々に追い打ちをかけるように、過去60年間で最悪といわれる干ばつによる飢餓が発生し、難民キャンプでの暮らしを余儀なくされる現状。
明日の食糧調達も覚束ない上、明確な戦闘の最前線が存在しないソマリアでの生活は、常に死と隣り合わせである。そのような苦境の中でも、彼らは決して生きることを諦めず、平和な国からやってきた作者を温かく迎え入れ、時には笑顔まで見せてくれた。
彼らの“生きる”姿から、われわれ日本人が学ぶことも多いのではないか。作者は、本展をきっかけに、ソマリアという国に少しでも関心を持ってもらいたいと願っている。カラー約45点。

作者のプロフィール

瀧野 恵太(タキノ ケイタ)
1981年生まれ。日本でテレビ報道業務に携わった後、ベトナムに2年在住。アジアンバリュー社ホーチミン支局でカメラマン兼記者として働き、写真を経済誌およびWEBサイトに発表。その後フリーランスのカメラマンとして、フィリピン南部ミンダナオ島、韓国・北朝鮮国境、ソマリアなど、独自で紛争地帯での撮影を続け、写真を雑誌に発表している。ソマリア取材は、2009年10月に続き、11年8月に2度目の渡航。

juna21 青木 弘写真展

写真
ARAB SPRING ~アラブの春 リビア革命~
8/2 (木) ~8/8 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

2011年2月17日…
この日、リビアで「革命」が生まれた。

革命の連鎖が大陸を駆け抜ける。その黒く不透明な「何か」が、国全てを飲み込む。今までのものを否定し、新しく何かが生まれようともがき、苦しんでいる。
いったい何が正しいのか? 何が必要なのか? 何がゴールなのか?
誰もが、何もかもが全部当てずっぽうだと気付いていながら武器を持って立ち上がり、自由を求めて誰かを傷つけ、そして自ら傷ついていった。
まるで流行の病のように熱を帯びた「自由」を求めて様々な感情が飛び散る。人々は嘆き、悲しみ、勝利に喜び、そして憎む。革命という名の大義名分がまるで甘いフレンチトーストのように、真実をやさしく包み、怖いくらいピュアになっていく。
彼らと共に駆け抜けた暗黒の「冬」。ファインダーを通して見えた一筋の光。その光に導かれて、今、ゆっくりと「春」が訪れようとしている。モノクロ36点。

作者のプロフィール

1976年生まれ。写真家武政義夫氏に師事。英国留学を経て2002年よりフリーランスとして活動を始める。中東・アフリカの紛争地を中心に撮影を続けている。07年コニカミノルタフォト・プレミオ、さがみはら写真新人奨励賞受賞。
写真展に、個展「BORN UNDER FIRE -戦火の子どもたち-」(コニカミノルタプラザ/東京・相模原市民ギャラリー/神奈川・新宿ニコンサロン)、グループ展「FotoFreo2010 The City of Fremantle Photographic Festival」(Perth Australia)などがあり、作品は清里フォトアートミュージアムに所蔵されている。

本橋 成一写真展

写真
屠場<とば>
8/9 (木) ~8/22 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
休館:8月18日(土)・19日(日)

写真展内容

大阪・松原の新旧屠場で働く人々を約30年にわたって記録したものである。
人が自らの手で牛を殺す。それは作者が初めて見る光景であった。
屠場で牛と向い合う彼ら作業員の姿には威厳があった。それは、いのちを奪うものとして長い差別の中で彼らを支えてきた職人としての誇りではないか。その誇りを保ち続けてきた源は、日々のいのちとの関わりではないだろうか。
いつから私たちはいのちが見えなくなったのだろうか。
本来いのちあるものは己のいのちを保つために、いのちがけで他のいのちを食(は)む。そうして生と死を日常的なこととして付き合ってきた。しかし、いま日本をはじめ、食にあふれた国々では、食する生きものたちを屠るために機械や電気を使い、自らの手で殺さなくなった。便利になり、合理化され、きれいになったことにより、その生と死がいつの間にかベールに包まれたように見えなくなってしまったようだ。モノクロ約50点

作者のプロフィール

本橋 成一(モトハシ セイイチ)
東京都生まれ。68年「炭鉱〈ヤマ〉」で第5回太陽賞受賞。91年よりチェルノブイリ原発とその被災地ベラルーシに通い、汚染地で暮らす人々を写し撮る。95年「無限抱擁」で日本写真協会年度賞、写真の会賞を受賞。98年「ナージャの村」で第17回土門拳賞受賞。同名のドキュメンタリー映画は文化庁優秀映画作品賞を受賞したのを始め、海外でも高い評価を受ける。2作目「アレクセイと泉」で52回ベルリン国際映画祭ベルリナー新聞賞及び国際シネクラブ賞ほか受賞。2002年東京都写真美術館でチェルノブイリ三部作「ナジェージダ〈希望〉」を開催。04年ロシア国立図書館の招聘によりサンクトペテルブルグで写真展「ナジェージダ〈希望〉」を開催。09年、西アフリカ・セネガルの村を舞台にバオバブの樹とともに暮らす人々を描いた映画「バオバブの記憶」を公開。最新作は写真集「屠場〈とば〉」(平凡社刊)。
主な著書に、「サーカスの時間」(筑摩書房)、「上野駅の幕間」(現代書館)、「ふたりの画家」(晶文社)、「無限抱擁」(リトル・モア)、「ナージャの村」(平凡社)、「ナージャ希望の村」(学習研究社)、「アレクセイと泉」(小学館)、「生命の旋律」(毎日新聞社)、「イラクの小さな橋を渡って」(共著・光文社)、「バオバブの記憶」(平凡社)、「昭和藝能東西」(オフィスエム)などがある。

鶴崎 燃写真展

写真
海を渡って -日本×ミャンマー-
8/23 (木) ~8/29 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

前作「海を渡って」-日本×満州- に続くシリーズ第二弾である。
日本は2010年から1年に30人、3年間で計90人を「第三国定住制度」に沿う形でタイ・ミャンマー国境のメラ難民キャンプからミャンマー難民として受け入れることになった。前半はこのことに触れ、第三国定住制度で日本に来た人たちのキャンプでの生活と日本に来てからの生活を比較する形でまとめてある。
後半は、独自に日本に来て、難民の認定や特別残留許可を受けたミャンマー人の生活や東日本大震災でボランティアとして働くミャンマー人の様子と、軍事政権から逃げ、タイ・ミャンマー国境の難民キャンプやキャンプ外のタイの町で生活するミャンマー人との様子を比較してある。
 社会のグローバル化が進み、国家や地域間の人の動きは今後、ますます活発化すると思われる。今回は難民という特殊なケースではあるが、本展を通して、彼らの状況を知ることはもちろん、外国人をどう受け入れ、どう付き合っていくべきなのか、日本と日本人の生き方と姿勢を考えるきっかけになればと作者は考えている。
カラー68点(37セット)

作者のプロフィール

鶴崎 燃(ツルサキ モユル)
1975年愛媛県生まれ。中部大学卒業。名古屋ビジュアルアーツ卒業。写真家大石芳野氏の助手を経て現在はフリーとして活動。2009年度三木淳賞奨励賞受賞。清里フォトアートミュージアムに写真収蔵。

伊ヶ崎 忍写真展

写真
INAYA TOL
8/30 (木) ~9/5 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

カトマンズにある王宮裏を流れるビシュヌマティ川沿いには地図にも載らないほど小さなイナヤ通り(INAYA TOL)と言われる場所がある。そこはネパールの原住民族とされているネワール族たちの中でも非差別階級に属するカサイといわれる人たちの水牛の屠場が密集した地域である。イナヤとは「屠(ほふ)る人」の意味がある。そんなイナヤ通りで繰り広げられる日常を通して、生きることやこの国の姿を見つめ続けたのがこの作品である。
「人は生きものを食べる」その本能には何者も抗えない。人が存在している以上、生きものを屠ることは未来永劫消滅することは無い。それは、国や民族や階級、宗教の違いを軽々と超える普遍性だ。屠場とは、『生』を感じることの出来る場所の一つなのだ。
カラー約25点・モノクロ約25点

作者のプロフィール

伊ヶ崎 忍(イカザキ シノブ)
1976年奈良県生まれ。99年札幌大学卒業。2002年ネパール遊学中退。05年ビジュアルアーツ専門学校大阪(写真学科夜間部)卒業。以後新聞社の契約カメラマンを経て、現在はフリーランスで活動中。

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