青山 茂明写真展
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枯れ野讃歌
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7/31 (火)
~8/6 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休
写真展内容
枯れ野は、人に見向きもされないありふれた風景だが、四季の移ろいを一番身近に感じさせてくれる。
一見何の変哲もない景観の中には、「醜」と「美」の情感と、回春に備えての無限のエネルギーが秘められている。
そんな光景に作者は対峙し、自然の偉大さと摂理の妙に感嘆と敬意の念を抱くとともに、年々失われてゆきつつあるこの自然の風景に対する哀切の思いを、枯れ野としてたたえた作品である。
モノクロ30点。
作者のプロフィール
青山 茂明(アオヤマ シゲアキ)
1925年岐阜県土岐市生まれ。47年シベリヤより復員、写真を始める。56~78年商社勤務(63~66年ニューヨーク勤務)、78年退職し、写真に専念。現在に至る。
牛木 実写真展
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朱鷺の四季
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8/7 (火)
~8/18 (土)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休
写真展内容
新潟の佐渡トキ保護センターでは、センターで生れた朱鷺を順化ケージで訓練したあと、2008年9月から野生復帰のための放鳥が始まった。
作者は、翌年の秋に田んぼに舞い降りている朱鷺を見た。その後、定年退職してからの約2年間、横浜から佐渡へ通い続け、朱鷺を撮影してきた。
本展では放鳥された朱鷺の姿をとらえた作品を展示する。カラー40点。
作者のプロフィール
牛木 実(ウシキ ミノル)
1950年新潟生まれ。91年より趣味で写真を始める。2000~06年まで、横浜西口プロラボ青山で個展を開催。10年、35年間勤務した郵便局を退職し、写真活動に専念する。11年ニッコールコンテスト初入選。
八木 隆太写真展
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蜃気楼
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8/21 (火)
~8/27 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休
写真展内容
本展のテーマは「人を見る」である。
人は人と接する際、先入観を持った眼で人と接しがちなのではないかと作者は思っている。
それまで経験してきた出会いや人間関係から、または表面的な印象や思い込みから、勝手にイメージを作りあげ人間性を決めてしまうが、関係を重ねて深めていくうちにもともと抱いていたイメージは消え、全く逆のイメージに変わってしまうという経験は誰しも覚えがあるかもしれない。
経験や視覚的なイメージで人間性を計ることは難しいだろう。人は真っ直ぐにモノを見る眼を持って生まれてきても、年齢や経験を重ねていくと斜めにモノを捉えるようになってしまう。幻を見るような眼では、本質を見落としてしまう可能性があるのではないかと考える。
展示する予定の作品は、実際には人を写したものではなく、住宅地を歩き、建物を写し撮ったスナップ写真だが、テーマ通りのイメージに構成した。モノクロ33点。
作者のプロフィール
八木 隆太(ヤギ リュウタ)
1981年宮城県生まれ。2009年東京綜合写真専門学校写真芸術第二学科卒業。11年同校研究科卒業。
蜂谷 直子写真展
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ハーモニカ長屋 -消えゆく炭鉱住宅-
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8/28 (火)
~9/3 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休
写真展内容
筑豊最大の炭都として栄えた“田川”。そこに、炭鉱で働く人々の暮らしを守ってきた炭鉱住宅、通称「ハーモニカ長屋」があった。
2006年から11年まで、作者は数度にわたってこの地を訪れ、その姿をフィルムに収めた。
その平地を流れる彦山川は、かつて「ぜんざい川」と呼ばれていた。石炭粉で黒く汚れたこの川の水は、飲用はもちろん農業用としても使えず、流域で暮らす人々はたいへん苦しめられたという。
松原炭鉱住宅は、1936年~48年に三井鉱山が建築したスレート屋根、吹き抜け天井の四軒長屋で、ひとつの家族のようにつながり、肩寄せ合って、働く男たちを支えた。
2010年6月7日、松原炭鉱住宅のハーモニカ長屋の解体が開始された。地元の人々が保存を切に願いながらも、消えゆく昭和の風景。この場所に刻まれた、人と人のつながり、家族の支え、助け合って生きてきた人々の暮らしが消えようとしていた。
この地に残されているものは、受け継がれてゆくべき“人の想い”。
ハーモニカ長屋には、炭鉱(ヤマ)の歴史とそこに生きた“炭鉱(ヤマ)の人たちへの想い”が刻まれていた。カラー40点。
作者のプロフィール
蜂谷 直子(ハチヤ ナオコ)
1954年北海道生まれ。佐倉市立美術館臨時職員として勤務の傍ら写真制作活動を始める。2001年写真家猪俣重喜氏(NHK文化センター写真講座講師)に指導を受ける。以後人間の暮らし、住まいをテーマに写真活動を続けている。09~11年「二科展」(第57回~第59回)入選。10年「第38回APA AWARD2010」写真部門入選。11年「第59回ニッコールフォトコンテスト」第2部入選。