近藤 一弘写真展
-
-
八王子ニューランド21
-
5/1 (火)
~5/7 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休
写真展内容
山を削り、地面をならし、道路をはりめぐらし、真新しい家が建ち並び、古い地図には存在しない新たなまちが現れる。世紀をまたぐ時期から、10年ほど住んでいた東京郊外の自宅から車で少し走ると、八王子みなみ野シティや多摩ニュータウン八王子市域の造成地があり、変容の過程を観察することができた。
土がむき出しのまま整形された広い地面は、古代文明への連想を誘う。増殖を始めた真新しい家並みは、異様にきれいなゴーストタウンのようでもあるが、やがて移住してくる人々によって生活感が漂いはじめる。
現実社会とは異なる時間軸に存在する別世界へ迷い込んでしまったかのような錯覚に陥る。そこは作者にとって好奇心を刺激するテーマパークのようだ。訪れるたびに変貌する景観に興味は尽きない。作者は好んで迷い込み、錯覚を受け入れる。カラー24点。
作者のプロフィール
近藤 一弘(コンドウ カズヒロ)
1967年生まれ。ソフトウエア開発者・プログラマ-。カメラ雑誌の月例フォトコンテストを中心に写真に関わる。93年「月刊カメラマン」誌カメラマン大賞において大賞を、2003年同三席、07年「日本カメラ」誌において年度賞9位(カラースライド部門)、08年同6位受賞。その他「アサヒカメラ」「フォトテクニック」「CAPA」等々の月例フォトコンテストなどで作品多数掲載。
室田 あい写真展
-
-
不穏な街
-
5/8 (火)
~5/14 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休
写真展内容
作者は街を撮り続けて19年になる。
路上に立つと、様々なものが見えてくる。人間を中心に考えると、街はそこに集まる人々によって決定づけられるはずだが、21世紀の今、未来の予測が読めないという危機感が常にあり、従来の人々には覇気がなく、街の建物すら輝きを失っているように感じる。そこで作者は、未来を担う若者達に焦点を当ててみた。
進むべき道が見つけられず、悶々としている若者達。その場かぎりの刹那に酔い、自己の存在をアピールすることに心血を注ぐ。
現代の日本の縮図が街のあちこちで見受けられ、作者は今日も街を模索している。
カラー40点。
作者のプロフィール
室田 あい(ムロタ アイ)
1993年より写真を始める。カメラ雑誌の月例年度賞を2回終え、2002年のサロン・ド・ニッコールの年度賞を最後に作家活動に入る。有野永霧氏に師事。
写真展に、04年「熱風都市」(新宿ニコンサロン)、05年同(大阪ニコンサロン)、07年「記憶の断片」(大阪BIGSTONE)、08年同(新宿プレイスM)、11年「もう一人の私」(篠山・森の時計)などがある。
栃木県立栃木工業高等学校写真部 写真展
-
-
わが故郷 とちぎ
-
5/15 (火)
~5/21 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休
写真展内容
本展は、栃木工業高等学校写真部の生徒たちが自ら製作した8×10カメラで、彼らの故郷「とちぎ」を撮影した作品を展示する。
学校の所在する栃木市の中心地は「蔵の街 とちぎ」で知られる観光地だが、肌で感じる生活感のある街でもある。
写真部に所属する生徒と8×10カメラとの出合いは、描写力テストで製作した暗箱カメラである。出来上がった密着プリントは上々で、このカメラで何か作品を撮ってみようということになり、身近な被写体「とちぎ」の撮影が始まった。
高校写真部には縁のなさそうな8×10カメラは、生徒たちには大好評で、部のライフワークとして先輩から後輩へと撮影が引き継がれている。
今日までカメラは3号機まで製作され、撮影されたネガの枚数は1000枚を超えた。作品は、フィルム現像から密着プリントまで、全ての工程が生徒たち自身の手で行われたものである。
モノクロ40点。
団体のプロフィール
栃木県立栃木工業高等学校 写真部
1965年創部。97年に就任した顧問の小松祥宗氏が、休部状態であった写真部を今日の写真部へと再スタートさせた。近年では、全国高等学校総合文化祭写真展や全国高等学校写真選手権大会でも常連出場校となり、2012年には「第21回栃木県イメージアップ(芸術文化部門)貢献賞」(栃木県産業協議会)を受賞している。また、工業高校の特質を生かした写真研究も盛んである。
大元 一洋写真展
-
-
げんきっ子、かしまっ子 PartII
-
5/22 (火)
~5/28 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休
写真展内容
2002年(平成14年)から鹿島台幼稚園の協力のもと撮り続けてきた作品で、主役はたくさんの表情を魅せてくれる園児たちである。
鹿島台幼稚園は、自然に恵まれた高台にあり、その眼下には田園が広がり、四季をからだで感じることができる環境に位置している。その園の皆さんの協力により、普段撮ることのできない子供たちの仕種を撮り続けてきた。
自発性、自由感を方針にしている園内の子供たちは、それぞれが思い通りに、興味津々で、ハラハラ、ドキドキした毎日を楽しんでいる。その一瞬のシャッターチャンスをとらえられるのは、子供たちとの信頼関係ができているからで、それが作品の中に表れている。モノクローム作品。
作者のプロフィール
大元 一洋(オオモト カズウミ)
1939年山口県生まれ。66年より千葉県市原市在住。ニッコールクラブ千葉支部、写団モノクロ所属。写真展に、07年「げんきっ子、かしまっ子」(ニコンサロンbis新宿)などがある。
Ma Kwan Kak 写真展
-
-
Last Time Here
-
5/29 (火)
~6/4 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休
写真展内容
緩やかな日常のなかで、心に響く瞬間がある。
作者はカメラを使って、「心に響く瞬間」を撮り集めている。その瞬間と出会うということは、作者にとってまるでいつもきいている音楽の、とてもいいメロディを再発見した時と同じで、無性に胸が高鳴る。カラー約20点。
作者のプロフィール
Ma Kwan Kak(マ コン カク)
1986年香港生まれ。2008年Hong Kong Arts Centre卒業。同年来日。12年日本写真芸術専門学校卒業。