Nikon Imaging
Japan
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ニコンサロン bis 大阪 2012年3月

日本広告写真家協会

写真
APA関西支部写真展「共に生きる」
3/1 (木) ~3/7 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

APA関西支部は、これまで公共広告をテーマに5回のポスター展を行ってきた。今回は「共に生きる」をテーマに作品を展示する。
昨年は3月11日に東日本大震災が起こり、今こそ日本が一つになって頑張っていかなければならない。これを機に、われわれ人間は助け合って生きていくことを再認識し、次の世代に伝えていくことを使命としなければならない。
本展では支部会員のメッセージを、それぞれの個性をもって表現しており、観に来られた方々に、少しでも勇気や感動を与えらことができればと願っている。カラー27点。

団体のプロフィール

<(社)日本広告写真家協会(APA)>
(社)日本広告写真家協会では、これまで5回(2007年「写真物語」、08年「写真家になろう」、09年「CHANGE THE WORLD」、10年「奈良を再発見」、11年「ルーツ」)、公共広告をテーマにポスター展を行ってきた。

juna21 斉藤 麻子

写真
FIELD NOTE
3/8 (木) ~3/14 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

作者は、2008年に工事現場で少し赤味を帯びた土を見た際に、「関東ローム層とはいつ頃の、どのようなものだったのか?」と疑問に思った。以来、「露頭」(地層や岩が露出しているところ)を撮影し始めた。
二千万年も前に火山の爆発によって噴出した火山灰や、約三億年も前に形成された海洋プレートに乗って運ばれてきた石灰岩。本展では、これら地質時代の産物である“露頭”と、それをとりまく現在の風景を、一秒にも満たないシャッタースピードで切り取り、記録したものを展示する。
カラー作品。

作者のプロフィール

1975年神奈川県生まれ。2001年東京ビジュアルアーツ夜間部卒業。
写真展に、10年「Exposures」(コニカミノルタプラザ/新宿)、11年第4回写真「1_WALL」展(ガーディアンガーデン/銀座)などがある。

juna21 池田 啓介

写真
Slum Walker
3/15 (木) ~3/21 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

ふり返ると、この10年間、作者は都市部にできた貧困層の居住地域であるスラムエリアばかりを撮り歩いてきた。
コミュニケーションが欠落する都市部のなかにあって、豊かな対人関係を実らせているスラムエリアは、カラカラに乾いた都市砂漠のなかに巣くった人間たちのオアシスである。多くの問題を抱えながらも、彼らは笑い、怒り、喜び、涙し、喜怒哀楽の感情を惜しみなく使い切って、腐ることなく活き活きと生きている。
本展では、生きる力に満ちた人々の暮らすスラムエリアを撮り歩いた10年間をふり返り、ケニア、南アフリカ、エチオピア、インド、バングラデシュ、カンボジア、フィリピン、モンゴルの計8カ国のスラムエリアで出会った人々を撮影した作品を展示する。モノクロ作品。

作者のプロフィール

1976年神奈川県生まれ。99年大阪体育大学卒業。大学卒業後スポーツインストラクターとして就職するも、世界放浪の夢をかなえるべくわずか2年で退社。2000年から東南アジア、南アジアを中心に放浪を開始し、旅のなかで写真撮影に没頭する。02年にNGOの活動の写真撮影の依頼で初めてケニアを訪問した際、首都ナイロビに広がるキベラスラムを目の当たりにし、大きな衝撃を受ける。以後、世界の「スラムに暮らす人々の日常」をテーマに撮影を続け、雑誌を中心に写真記事を発表し続けている。
清里フォトアートミュージアムに作品が収蔵されている。

ニコンサロン連続企画展 Remembrance 3.11
和田 直樹

写真
惨禍 -三陸沿岸部の定点記録-
3/22 (木) ~3/28 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

この写真展の作品は、東日本大震災の津波による三陸沿岸部の惨禍を、デジタル一眼レフカメラとシフトレンズの組み合わせる手法を用いて、パノラマ方式により即物的に捉えた定点記録写真である。
作者は、震災発生一週間後に現地に赴き、宮古、大槌、釜石、大船渡、気仙沼、南三陸、石巻など津波により甚大な被害を受けた被災地を克明に記録した。自然災害として津波の惨禍を一次的に捉えるだけではなく、その後も定期的に40地点で撮影を継続することにより、被災地の復興復旧の軌跡を提示するとともに、瓦礫が撤去され更地になり、雑草が生い茂る光景から、人間の生活圏の拡大による過失も示す、という逆説的な視点も浮上させている。カラー60点。

作者のプロフィール

写真

1964年大阪府池田市生まれ。大阪府立箕面高校卒業。第1回大阪府高校生中国派遣団参加。87年日本大学芸術学部写真学科卒業(在学中は写真家木村惠一氏に師事)。広告代理店電通のスタッフフォトグラファーを経てフリーランスに。第4回藤本四八写真文化賞奨励賞受賞。公益社団法人日本写真家協会会員。

ニコンサロン連続企画展 Remembrance 3.11
田代 一倫

写真
はまゆりの頃に
3/29 (木) ~4/4 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

写真

震災から35日後、作者は初めて被災された人と会話をし、シャッターを押すことができた。それまでの間、被災地へ人を撮影に行きたいと何度も思ったが、本州の福島以北へ行ったこともない人間が、震災をきっかけに撮影に行くことに違和感を覚え、その思いを消すように努めていた。
しばらくはその二つの気持ちが堂々巡りをしていたが、とにかく前へ進みたくなった作者は、被災地へ撮影に行くことにした。そして、4月13日に岩手県宮古市に到着し、15日に初めての撮影に至った。この撮影から約二週間、宮城県、福島県と被災地を南下しながら、何人もの人の話を聞きつつ撮影を行った。
それからは何度も被災地へ撮影に向かった。そして、その撮影中に、宮古市赤前で82歳の女性に会った。撮影させてほしいことを告げると、「私はここの土地の者でないから」と断られた。よく話を聞いてみると、その人は、そこから車で5分程の距離にある集落から嫁いで来られたとのことだった。作者は、この時から2ヶ月ほど前に、被災地を自転車で回ってみた時の自分の疲労を思い出し、この、土地への感覚に、どこか納得をした。そうした経験から、海岸沿いに位置する宮古市だけではなく、そこから険しい山を隔てた遠野、そして更に内陸にある盛岡へと撮影の範囲を広げた。
2012年1月1日、作者は岩手県釜石市近くの神社を廻って初詣に来る人たちを撮影していたが、鵜住居町にある鵜住神社で出会った人に、地域の人が集まる小屋に招かれた。奥さんたちは、粕汁が入った大きな鍋をストーブの上で交換しながら談笑し、旦那さんたちは焼酎をあおり、子供たちは、なぜか大吉ばかり出るおみくじに夢中になっていた。作者は部屋の隅に座り、その光景をみていた。そして、彼らの行動の端々から新年を迎える喜びを感じた時、もう少し時間をかけてこの人たちを撮影したい。と、ふつふつと思うようになった。カラー約30点。

作者のプロフィール

写真

1980年福岡県生まれ。2010年九州産業大学大学院博士後期課程造形表現専攻満期退学。06年アジアフォトグラファーズギャラリーの設立・運営に参加。09年 photographers’galleryの運営に参加。第8回三木淳賞奨励賞受賞。
写真展(個展)に「浮憂世代」(Juna21新宿・大阪ニコンサロン)、「八幡」(アジア フォトグラファーズ ギャラリー・福岡)、「椿の街」(photographers’gallery・東京)などがあり、グループ展に「社会標本展」(ギャラリーON・ソウル)、「消滅の技法展」(福岡アジア美術館)、「Social Voyeurism」(ギャラリーアートリエ・福岡)、「クロッシング・カオス1999-2009」(銀座・大阪ニコンサロン)などがある。

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