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ニコンフォトコンテストインターナショナル
2010-2011 入賞作品展
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8/31 (水)
~9/13 (火)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休
写真展内容
ニコン フォトコンテスト インターナショナルは、「世界中の写真愛好家が、プロフェッショナルとアマチュアの枠を越えて交流できる場を提供し、写真文化の発展に貢献すること」を目的に、株式会社ニコン(社長:木村眞琴)が1969年から開催している、歴史ある世界最大規模の国際写真コンテストで、近年は隔年に開催しています。
33回目を迎える今回は、2010年9月~11月の3カ月間、「自由題目」と「Energy」の2部門にて、世界中から作品を募りました。応募作品は、153の国と地域から過去最高の23,308名の応募、60,000点以上の作品が寄せられました。
「自由題目」では、テーマや題材に一切の規定を設けず、心に感じたままを自由に表現した作品を広く募集し、「Energy」では、強く心を動かされた情景や人物、自らを動かす源となっているものや、エナジーを感じさせる作品を募りました。
また、若い世代の写真愛好家を応援するという趣旨のもとに設けた「ヤングフォトグラファー賞」(29歳以下の応募者対象・若いエネルギーや新しい視点が感じられた作品)には、前回同様4作品が選出されました。
本展では、地域や民族の枠を越えて選出された入賞作品53点(グランプリ1作品、「自由題目」部門16作品、「Energy 」部門16作品、「ヤングフォトグラファー賞」4作品、同次点16作品)を紹介します。いずれも独自のスタイルをもつ魅力的な作品であると同時に、撮影者のさまざまな想いが作品に凝縮されており、社会的な側面や人間の本質をとらえた作品が多く見られます。
審査員:
土田ヒロミ氏(委員長) 関口照生氏 大石芳野氏 南川三治郎氏 鈴木英雄氏 大坂 寛 氏
長島有里枝氏(ニコン イメージングジャパン代表審査員)
Ms. Robin Layton(Nikon Inc. 代表審査員)
Mr. Vincent Munier(Nikon Europe B.V. 代表審査員)
Mr. David Dare Parker(Nikon Hong Kong 代表審査員)
橋口 譲二
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Hof ベルリンの記憶
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9/14 (水)
~9/27 (火)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休
写真展内容
本展は、1990年から2010年6月にかけて旧東ベルリンのミッテ地区とプレンツラウアー・ベルグ地区で、大判カメラ(4×5)、中判カメラ(6×6)を使って撮影されたものである。
帝政時代から二つの世界大戦、旧東ドイツ時代を生き延びてきたこの二つの地区は、19世紀末から20世紀初頭にかけてベルリンでもっとも労働者人口の集中した地区である。
この地区には貧しい人々や、ポーランドやロシアから移住してきた東方系ユダヤ人が多く住んでいた。そして先の戦争ではこの地区からも多くのユダヤ人やコミュニスト、同性愛者、ロマ族が強制収容所に送られている。
現在この二つの地区は東西ドイツ統一により修復が進んだことでユダヤ系の住民が戻り始め、ギャラリーやレストランがひしめきあい、ベルリンで観光客が集まるもっとも華やいだ地区に変わった。
本展で展示する作品の風景は、今では消えてなくなり、見ることも写し撮ることも不可能になってしまった。モノクロ50点。
作者のプロフィール
1949年鹿児島県生まれ。81年作品「視線」で第18回太陽賞受賞。
主な写真展に、89年「17歳」(アルル国際写真フェスティバル正式招待)、90年同(ローマ/イタリア)、93年「Couple」(クンストハウス・チューリッヒ「現代日本写真家展」正式招待)、99年同(ヘルテン/ドイツ)、2000年同(ミュンヘン/ドイツ)、「職1991~1995WORK」(ニューデリー・クアラルンプール・ジャカルタ)、01年同(英国各地)、02年「呼吸」(ヴラナシ(ガンジス河べり)/インド)、05年「職1991~1995WORK」(ケルン/ドイツ)、06年「BERLIN」「Couple」(ノイエ・ナショナルギャラリー・ベルリン/ドイツ)、「東京―ベルリン展」正式招待などがあり、主な写真集に82年『俺たち何処にもいられない』(草思社)、88年『17歳の地図』(文藝春秋)、89年『動物園』(情報センター出版局)、98年『視線』(ミトローパ)、92年『BERLIN』(太田出版)、08年『17歳2001~2006』(岩波書店)ほか多数。
秋山 武雄
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昭和三十年代 瞼、閉じれば東京セピア
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9/28 (水)
~10/11 (火)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休
写真展内容
見よう見まねで写真を撮り始めた16歳(昭和28年)。写真に夢中になり、写真を撮り続けることを条件で家業を継ぐことになった18歳。仕込み前の早朝と月一度の休日を自転車に乗って東京を写し回った青年期。今から五十数年前の話である。
時が流れ、当時撮影して仕舞い込んであったフィルムが加水分解し、ビネガーシンドローム(フィルム中毒)とやらにかかり、暗室作業に不向きな程痛んだので、友人からの勧めでフィルムスキャンをし、パソコンに保存し始めた。
そんな折に3月11日の東日本大震災が起こり、大津波によって何もかにも流された街の姿を目にした時、作者は1945年時の日本敗戦での東京下町が丸焼けになった街とだぶって見えた。
現代とは社会構造が異なるが、力強く働く人々と、街の復旧・復興がかならずや出来上がると信じて当時作者が撮影したフィルムの中から見出した作品を展示する。モノクロ110点。
作者のプロフィール
1937年東京生まれ。79年、81年アサヒカメラ誌年度賞受賞。85年日本カメラ誌年度賞招待作家となる。89年読売写真大賞受賞。NHKテレビで東京・銀座、ほか30年代の街を特集放送。ほか民放テレビ、雑誌等での古い東京を発表(モノクロ)。
写真展に、88年「スチール下町人物歳時記」、99年「昭和28年~42年 わたしの東京物語」(以上、新宿ニコンサロン)、2001年「浦安、青べかの消えた街の詩」(銀座ニコンサロン)などがある。