岡 聖子
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her/story
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7/28 (木)
~8/3 (水)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休
写真展内容
2008年の夏にデンマークで撮られたディップティック30組の写真インスタレーションで、流動的な日々に埋まる破片を拾い集め、それに新しい関連性を見つけてつなぎ合わせたもので構成する。そのストーリーは線状ではなく螺旋状で、そこには「始まり」もなければ「終わり」もない。ここで作り上げようとしているのは、連想ゲームというコンセプトである。
われわれは日常の中で、何の関係もなかったもの同士が、ある偶然をきっかけにして出会い、つながり、お互いを影響しあって過ごしている。それは歴史という大きな物語ではなく、もっと親密で、直感的で、イマジナティブな要素を多く含んでいる。
写真がフィクションと現実の狭間に存在するのだとしたら、それは「自分」が「自分以外の誰か」との関連において語られ、常に新しい自己を形成することと似ている。
作者は、写真というメディアが本来持つ記号性と、私たちを取り巻く日常空間との関係について考え、制作している。カラー30点。
作者のプロフィール
1979年大阪府生まれ。2006年フロリダ大学大学院芸術写真コース修了。その後ヨーロッパでのレジデンスや国内外での発表を経て現在パリ在住。
主な写真展(個展)に、10年「Si par une nuit d’hiver un voyageur」(Ceske Budejovice/チェコ)、「Vera Icona」(AD&Aギャラリー/大阪)、「A Line of Subtraction」(ギャラリーウー/大阪)。グループ展に、08年「BlueDot-Asia」(ソウルアーツセンター/ソウル)、09年「余韻/響き」(Hyun Gallery/ソウル)、「P&E2009」(アートコートギャラリー/大阪)、「神戸アートコレクション」(神戸ファッション美術館)、10年「10s Aqua Blue」(エモンフォトギャラリー/東京)などがある。
矢部 朱希子
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ここに生きる
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8/4 (木)
~8/10 (水)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休
写真展内容
東京で写真を続ける意味を見いだせなくなり、帰った神戸で見つけたアルバイト募集のチラシ。
「どんなに重度障害を持っていても、自分の選んだ地域で生きてゆきたい。そのための有償介助者を募集しています」との言葉に惹かれ、作者は何もわからないまま電話をかけた。
そこで出会ったのは「自分たちのことは自分たちで決める」と、社会に出ていろいろな人と関わりを持ちながら、地域で生きようとする人たちの姿であった。
例えば「食事」一つをとっても、「何を誰と食べる、どんな味付けにする、食器は何を使う…」といった、多くの人々の日常生活では「自分で決める」などと意識する必要のないほどささやかなこと、それすら選ぶことができなかったと彼らは語る。
メディアから伝わってくる障害を持つ人のイメージは、「困難を乗り越えて頑張っている」とか、「そのひたむきに努力する姿に感動」など、何か特別な意味を持たされているように感じることもあった。
彼らと関わってゆくことは、「では、あなたはどうなの? あなたは私をどう見ているの」と、写真を撮ることも含め、作者自身への問いかけでもあった。カラー約40点。
作者のプロフィール
1976年生まれ。97年日本写真学園卒業。98年よりギャラリーを中心に作品を発表している。
柿本 完二
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里山の彩り
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8/11 (木)
~8/24 (水)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
休館:8月20日(土)・21日(日)
写真展内容
里山とは、人の力で自然を保ち、人間と自然が共生する場所である。
全国各地で開発が進み、日本の原風景とも言われる「里山風景」も年々減少していて、開発か保存かの議論は絶えない。
作者の住む東京都稲城市は新宿から電車で30分の距離にあり、線路を挟んで川崎市麻生区とも隣接しているところである。この地域は“谷戸”と呼ばれるところが多く、開発の波がおしよせてきていない。
春は桜、夏は蝉しぐれ、実りの秋、深々と降る雪。
ここには1年を通して我々人間が忘れている自然の営みがある。そんな素晴らしい風景を、将来に残していきたいものだ。カラー50点。
作者のプロフィール
1949年大阪市生まれ。ニコン塾フォトコンサルタントとして全国のアマチュア写真愛好家に「写真の楽しさ」を伝えるかたわら、写真作家として身近な「植物たちの造形」と自宅周辺に残る「里山」風景の記録を続けている。日本写真家協会会員。
写真展に、ニコンサロンbis新宿、大阪で「フォルム」「里山」など5回の個展開催している。
全国高等学校文化連盟
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第35回全国高等学校総合文化祭写真展
優秀作品展
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8/25 (木)
~8/31 (水)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休
写真展内容
第35回全国高等学校総合文化祭(福島大会)写真展において、入賞した作品および上位にあると認められた作品30点を展示する。
本展は各都道府県で審査のうえ優秀と認められた作品5~10点、合計約300点が選抜され、さらに写真家立木義浩、鈴木一雄、川合麻紀の三氏が審査し、優秀と認められた作品である。
同文化祭写真展を主催する社団法人全国高等学校文化連盟写真専門部は、写真を愛好する高校生の唯一の全国組織であり、全国高等学校総合文化祭での写真展を中心に活動を展開している。
映像文化全盛の時代、一枚の写真に想いを表現した現在の高校生の感性を感じ取ってほしい。