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2010年度 TopEyeフォトフォトサロン入賞作品展
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3/29 (火)
~4/4 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休
写真展内容
株式会社ニコンイメージングジャパンでは、中学生・高校生の写真活動を応援する写真マガジン『TopEye』を制作・発行し、1979年から現在まで全国の中学校、高等学校ほか(約8000校)の写真部あてに送付(無料)している。
同誌では、誌上に情報発信の場を提供するとともに、生徒を対象としたコンテスト(年4回)と先生を対象としたコンテスト(年1回)――『フォトフォトサロン』を行っており、本作品展では、このコンテスト(2010年4月15日~2011年2月15日発行号)に入賞した作品全45点を展示する。
カラー36点(内組写真9点)・モノクロ9点(内組写真1点)。
原田 裕介
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フィリピン -The homeland of pervasive poverty-
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4/5 (火)
~4/11 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休
写真展内容
“スカベンジャー”(ゴミやくずを拾い集めて生活する人)
“スモーキーマウンテン”(マニラ市北部にあったスラム街231)
およそ30年前、フィリピンの貧困問題はこれらの言葉を象徴として全世界へと知れ渡った。巨大なゴミ山に群がる子供たちの姿や、劣悪な環境下で暮らす人々の姿は、世界に衝撃を与えた。
その一方で、フィリピン政府は国のイメージが損なわれることを恐れ、主要なスモーキーマウンテンの強制閉鎖を行い、表向きにはフィリピンの貧困問題は改善されるかのように思われた。
実際に、数年前までは徐々にではあるが、国内の貧困率は減少しつつあった。しかし近年、フィリピンの貧困層は再び増え始めており(過去4年間で200万人が増加)、貧富の差はさらに拡大している。
急速に経済成長を遂げている東南アジア諸国の中で、フィリピンは貧困層が増加している唯一の国でもある。点在するスラムや路上での生活は劣悪な環境のみならず、病気やドラッグ、暴力などの問題も山積しており、彼らの厳しい生活にさらなる影を落としている。
かつての世界的な象徴なき今もなおこの国に深く染み入る貧困という現実は、何一つ変わっていないように思える。モノクロ30点。
作者のプロフィール
1979年宮城県生まれ。2003年パレスチナ・ガザ地区を取材し、フリーランスフォトグラファーとしての活動を始める。以降、イラク、スーダン、ダルフール地区、アンゴラ、タイ深南部、パキスタンなどで取材を重ねる。イスラム圏を中心に紛争や貧困などの社会問題によって抑圧される人々の姿をテーマに撮影している。
10年、第11回上野彦馬賞入選。International Photography Awards (non-pro)戦争/紛争部門において1位・一般ニュース部門において2位入賞。
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ニコンカレッジ2周年記念フォトコンテスト入賞作品展
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4/12 (火)
~4/18 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休
写真展内容
ニコン カレッジ は、「写真は楽しい」をモットーに株式会社ニコンイメージングジャパンが運営する写真教室で、年間のべ1万人の受講が可能である。
本展はニコン カレッジが主催する「ニコン カレッジ 2周年記念フォトコンテスト」(2010年度)に入賞した作品(全38点)を一堂に展示するものである。
同コンテストは、ニコン カレッジ開校2周年を記念して、受講者を対象に、写真技術の向上と作品発表の場を提供することを目的として実施され、2010年10月1日から募集を開始し、同年12月20日に締め切り、653名の応募者から2,697点の作品が寄せられた。
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2011 東日本読売写真クラブ連合展
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4/19 (火)
~4/25 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休
写真展内容
本連合展は、東日本の読売写真クラブ(YPC)ごとにテーマを決め、競り合うグループ対抗戦で、1995年の第1回を皮切りに今回で16回目を迎える。
会員は、所属する各クラブのそれぞれそのテーマに向かって一年がかりで作品作りに励み、膨大な数の作品が地区ごとの例会に提出される。そこで勝ち抜いた作品が代表作品となって本展に展示され、最終審査を迎える。
審査基準はテーマ性や群写真としてのまとまりなどが重んじられ、優れた単写真を集めただけでは勝ちぬくことができない。
歴代の最優秀クラブ賞を最も多く獲得しているのは6回の埼玉YPCで、前回は東京YPCが「東京、乗り物がたり」で2度目の受賞をした。また、各YPCには得意分野があり、それも見どころである。
管洋志氏、熊切圭介氏、竹内敏信氏らの写真家が歴代の審査委員を務められ、応募点数は開催ごとに増加する傾向にある。カラー119点(予定)。
団体のプロフィール
<読売写真クラブ(YPC)>
読売写真クラブ(YPC)は、読売新聞社が母体となり全国の写真愛好家が集う写真クラブである。現在、全国に37クラブ5800名を超える会員が在籍する。1982年、宇都宮市に一番目となる栃木YPCが発足してから今年で29年目、自主独立による運営を基本とし、各YPCがそれぞれ例会、撮影会、勉強会、作品展などを通して活動を行っている。
YPCの特徴は、各クラブの例会などに、読売新聞社の現役カメラマンや写真家が精力的に出向き、審査やセミナーを行っていることである。また、審査で選ばれた上位作品は読売新聞の地域版に掲載されることも魅力の一つとなっている。さらに全国レベルの写真コンクールや撮影会なども定期的に開催されており、初心者から上級者まで自分に合った参加が可能である。
岡 聖子
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her/story
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4/26 (火)
~5/2 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休
写真展内容
2008年の夏にデンマークで撮られたディップティック30組の写真インスタレーションで、流動的な日々に埋まる破片を拾い集め、それに新しい関連性を見つけてつなぎ合わせたもので構成する。そのストーリーは線状ではなく螺旋状で、そこには「始まり」もなければ「終わり」もない。ここで作り上げようとしているのは、連想ゲームというコンセプトである。
われわれは日常の中で、何の関係もなかったもの同士が、ある偶然をきっかけにして出会い、つながり、お互いを影響しあって過ごしている。それは歴史という大きな物語ではなく、もっと親密で、直感的で、イマジナティブな要素を多く含んでいる。
写真がフィクションと現実の狭間に存在するのだとしたら、それは「自分」が「自分以外の誰か」との関連において語られ、常に新しい自己を形成することと似ている。
作者は、写真というメディアが本来持つ記号性と、私たちを取り巻く日常空間との関係について考え、制作している。カラー30点。
作者のプロフィール
1979年大阪府生まれ。2006年フロリダ大学大学院芸術写真コース修了。その後ヨーロッパでのレジデンスや国内外での発表を経て現在パリ在住。
主な写真展(個展)に、10年「Si par une nuit d’hiver un voyageur」(Ceske Budejovice/チェコ)、「Vera Icona」(AD&Aギャラリー/大阪)、「A Line of Subtraction」(ギャラリーウー/大阪)。グループ展に、08年「BlueDot-Asia」(ソウルアーツセンター/ソウル)、09年「余韻/響き」(Hyun Gallery/ソウル)、「P&E2009」(アートコートギャラリー/大阪)、「神戸アートコレクション」(神戸ファッション美術館)、10年「10s Aqua Blue」(エモンフォトギャラリー/東京)などがある。