Nikon Imaging
Japan
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大阪ニコンサロン 2011年3月

写真
2010 日本カメラフォトコンテスト展
2/24 (木) ~3/2 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

本コンテストは、1950年(昭和25年)創刊の『日本カメラ』(51年に月刊化)における誌上月例コンテストで、60年の歴史を有している。特色は、著名な写真家が1年間を通じて審査を担当、結果を毎月誌上で発表するとともに、毎月の入賞得点を年間集計して、年度賞を競うところにある(「ビギナーズ」は年間優秀作品賞)。
「モノクロプリント」「カラースライド」「カラープリント」「ビギナーズ」の4部門があり、「ビギナーズ」を除く3部門では、各部の応募点数が相当数に達し、しかも1年間平均して入賞しなければ年度賞の上位に入れないことから、入賞作品のレベルは高く、日本のアマチュア写真コンテストとしてはトップレベルにある。
2010年度の審査には、「モノクロプリント」の部を北島敬三、「カラースライド」の部を管洋志、「カラープリント」の部を小林紀晴、「ビギナーズ」の部を今岡昌子氏の4氏があたり、総応募点数は80,000点以上にのぼった。
今回は、各部門の代表作品を応募時のオリジナルのまま(「カラースライド」はダイレクトカラープリント)展示する。

団体のプロフィール

<日本カメラ社>
1948年7月7日東京・銀座に光芸社として創立。同年10月隔月刊誌『アマチュア写真双書』を創刊。51年3月『日本カメラ』に改題。51年7月月刊とする。71年に港区西久保巴町から現在の日本橋人形町へ移転。2010年、『日本カメラ』は創刊60周年を迎え、“写真とカメラのいまを発見する雑誌”として現在に至る。
現在、月刊誌のほか、日本カメラMOOK各種、『写真教室』、『カメラ年鑑』、『写真年鑑』、写真集、単行本など多数出版。

写真
ビジュアルアーツ専門学校写真学科 卒業制作選抜展
3/3 (木) ~3/9 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

「知っておかなければならないのは、自分は何も知らないということ。自分はいつも手探りで歩いているということ」
カメラは認識の手段であるという先達のことばと写真に励まされて2年間過ごした学生たちの成果から選抜した作品展である。
銀塩写真、デジタル写真と方法の多様化で学ばなければならないことが増えており、自分に最もふさわしい表現手段として考え、選んだ方法で表現した写真から、彼らの冒険や奮闘をうかがい知ることができる。カラー150点・モノクロ50点(予定)

juna21 HYUNMIN RYU

写真
Giggle
3/10 (木) ~3/16 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

「Giggle ―くすくす笑いの一考察―」
この作品は、友人と、作者の矛盾や逆説的な感情を表現している。
若い頃から作者たちは、時々馬鹿げた悪ふざけをしていた。それは、年配の人たちが見たら恐らく眉をひそめるような行為であった。そんな悪ふざけの後に何をすべきか、ということはよくわかっていた。まずは、クスクスと笑うこと。そして「いつもの日常」に戻ることである。
いまでは、作者を除く友人たちは皆、一流企業に勤めているが、この2年間は毎週末、子供じみたふざけた行為を再現することで、あの頃のいたずら心をもう一度味わうことができた。この作品はその再現の結果だが、反面、現在そのような行為に及ぶときには、仕事や家族のことを考えなくてはならなくなってしまった、という逆説にもなっている。

(私はこれまで実践的かつ積極的な思考、そして他人との間に完璧な関係を求めることを拒否してきたため、疲れを感じたことはありませんでした。その私にとって、これだけ挑戦し続けたことは驚くべきことです。ですが、この馬鹿げた実験は役に立つものではありませんでした。いまも昔も、この挑戦に費やした時間のすべてが無為に潰えました。それは、この先も変わりません。私たちのすべての挑戦は、何度でも現実の世界にスリップダウンしてしまうでしょう。そう、これまでまったく疲れなかった方がおかしかったのです。  Hyunmin Ryu)

作者のプロフィール

Hyunmin Ryu(ヒュンミン・リュウ)
1979年 韓国生まれ
大邱カトリック大学校 言論広告学部卒
中央大学校 写真学部卒
2010年より、スレード・スクール・オブ・ファインアート(ロンドン大学)美術学修士課程在籍
【受賞】
2007年 第1回キヤノン・コリア 学生奨学金、エプソン・アジア・カラーイメージングコンテスト 特別賞
2010年 第2回シンガポール国際写真フェスティバル
【グループ展】
2007年 「Tempering」ボーダ・アートセンター/ソウル
「RAW」第1回キヤノン奨学金展 Dukwon Gallery/ソウル
中央大学校卒業展 中央大学校アートセンター/ソウル
エプソン・アジア・カラーイメージングコンテスト展 スパイラルガーデン/東京
2008年 ソウル国際写真フェア Coex/ソウル
2009年 ウルサン国際フォトフェスティバル/ウルサン, 韓国
2010年10月 シンガポール国際写真フェスティバル/シンガポール

juna21 張 富傑

写真
幻相の迷宮
3/17 (木) ~3/23 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

この世は迷宮に似ている。中に入ると容易にはわからず、迷うように生きている。物質に執着して尽きることのない欲望は、常に人々を無辺際な渦巻きの中へ迷い込ませる。それは、私たちの慣れた住処に、まるで不確定性の道を隠しているようである。
作者は、「目で見えないものは存在していない。目で見えるものは本当に存在している」とは限らないと思う。現在、どんな災難に遭うかわからない時代で、この世は予想以上に無常である。物事は想像以上に変化しやすいし、消え去りやすい。それに執着してしまう。
作者は、住宅地は“肉眼で見える社会の基盤”であり、“肉眼で見えないこの世の最も近い基本”だと思う。
では見える幻相(*)とは何だろうか? 見えない真実とは何だろうか?
作者はこの迷宮の中で、歩いて探して、感じて、迷宮から出るための手がかりを見つけた。
本展では、その問いかけと手がかりの両方が作品に写しだされており、出口の曙光が見えそうである。(*幻相:仏語。幻のように実体がなく、はかないありさま。世間の無常の姿)
カラー33点。

作者のプロフィール

1980年台湾台北生まれ。2002~03年台湾東森テレビ局勤務(ウェブデザイン、プログラミング)、03~05年Bonfane貿易会社勤務(ERPプログラミング)、05~07年連邦商業銀行勤務(プログラミング)、08年~日本写真芸術専門学校在学中。09年、写真展「Afternoon」(ギャラリーGeki)を開催。

ニコンサロン企画展
ジョナサン・トーゴヴニク

写真
ルワンダ ジェノサイドから生まれて
3/24 (木) ~4/6 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

1994年、中央アフリカの小国ルワンダでジェノサイド(大量殺害)が起きた。100日間で80万人以上が隣人によって殺されたこの出来事は、20世紀最大の悲劇のひとつとして知られている。その背景には、ベルギーの植民地政策によって煽られた政治的対立があった。ところが当時の国際社会からはほぼ黙殺される結果となった。
じつはその際、大勢の女性が「武器」として性的暴力を受け、約2万人の子供たちが生まれたことは、いまだにほとんど知られていない。ジョナサン・トーゴヴニクはその事実に衝撃を受け、約3年間をかけてそうした境遇で子供を育ててきた女性たちを自らインタビューし、撮影を行なった。本作(原題:Intended Consequences: Rwandan Children Born of Rape)はこれらのポートレート写真とそれぞれの女性のインタビューから構成されている。 トーゴヴニクはさらに、こうした状況下にいる子供たちの中等教育を支援するため「ルワンダ財団」(FoundationRwanda)を設立し、現在も積極的に活動を続けている。
紛争地帯における武器としての性的暴力という問題は、ルワンダに限られたものではなく、今日もなおダルフールやコンゴ民主共和国などで深刻化している。本作はそのような状況を単純化してみせるのではなく、具体的な状況を生きる個人の顔と声と丁寧に対峙することを通じて、現実の複雑な様相を浮かび上がらせようとするものである。
写真集は4ヶ国語版が刊行されており、日本語版も『ルワンダ ジェノサイドから生まれて』(ジョナサン・トーゴヴニク著、竹内万里子訳、赤々舎)として刊行された。全30点から成る展覧会は現在欧米各地を巡回中であり、ニコンサロンでは企画展としてその一部を展示する。
カラー作品約15点。

作者のプロフィール

1969年イスラエル生まれ。ニューヨークのスクール・オブ・ビジュアルアーツで写真の学位を取得。以降フリーランスの写真家として活動を始める。2005年に「ニューズウィーク」誌の契約写真家となり、現在ニューヨークの国際写真センターで後進の指導にも当たっている。2007年、ルワンダで撮影した母子のポートレート一点が、ナショナル・ポートレイト・ギャラリーのポートレイト写真賞を受賞。欧米各地で個展、グループ展にも数多く出品し、ヒューストン美術館やフランス国立図書館に作品が収蔵されている。著書にインドの映画産業をドキュメントした写真集『Bollywood Dreams』(Phaidon、2003年)がある。ニューヨーク在住。

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