Nikon Imaging
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ニコンサロン bis 新宿 2011年2月

フォトシティさがみはら2010 プロの部入賞作品展
2/1 (火) ~2/14 (月)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
休館:2月11日(金)・12日(土)

写真展内容

<相模原市総合写真祭「フォトシティさがみはら」について>
写真は、芸術写真から家族写真まで広い地盤を持ち、その卓越した記録性と豊かな表現機能により、多くの人に感動を与えるものであるとともに、私たちの生活にとても身近な存在である。
相模原市では、豊かな精神文化が求められる新しい世紀の幕開けにあたり、写真文化にスポットをあて、これを「新たなさがみはら文化」として全国、世界に発信することを目指して、総合写真祭「フォトシティさがみはら」を2001年(平成13年)にスタートさせた。
この写真祭は、新たな時代を担うプロ写真家の顕彰と、写真を楽しむアマチュアに作品の発表の場を設けるとともに、市民が優れた芸術文化に触れたり、それぞれの場に参加できたりする市民参加型の事業で、写真をキーワードとして、時代と社会を考え語り合うことで、新世紀における精神文化の育成に貢献することを基本理念にしている。
また2006年には、地域における写真文化の振興に顕著な貢献をしたとして社団法人日本写真協会が主催する「日本写真協会賞・文化振興賞」に、相模原市総合写真祭フォトシティさがみはら実行委員会が選定された。
<受賞作品について>
本写真展では、2010年(平成22年)10月に開催された第10回写真祭プロの部において、広義の記録性の分野で活躍している中堅写真家の中から「さがみはら写真賞」1名、新人写真家の中から「さがみはら写真新人奨励賞」2名、また、アジア地域で活躍している写真家を対象にした「さがみはら写真アジア賞」1名の入賞作品を展示する。
「さがみはら写真賞」には、南はトカラ列島から、奄美、沖縄、宮古、八重山、台湾、北は北海道やその周辺の離島からサハリン島、クイーンシャーロット諸島にいたる、日本の南北に点在する島々を撮影した石川直樹氏の作品『ARCHIPELAGO』が選出された。
「さがみはら写真新人賞」には、新宿や池袋などの繁華街を背景に、そこに生きる人々の独特な身ぶりや表情を一瞬の光景として浮かび上がらせた蔵 真墨氏の作品『kura』と、沖縄、台湾、フィリピン、インドネシアと南下しながら、それらの土地に深く根付いている独特の死生観を見いだそうとした染谷 學氏の『ニライ』が選出された。
「さがみはら写真アジア賞」には、大半の地域が海抜9メートル以下であり、雨季には雨水と国外から流入する河川の水による氾濫が起き、乾季には塩害が深刻化するバングラデシュ。その水害と塩害に繰り返し襲われてきた過酷な土地と、その地に生きる人々を長く凝視し続けてきたムネム・ワシフ氏の『SALT WATER TEARS』が選出された。

さがみはら写真賞

写真

石川 直樹(イシカワ ナオキ)
1977年東京都生まれ。2008年東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。
主な個展:2003年「for circumpolar stars 極星に向かって」(エプサイト、東京)、05年「THE VOID」(新宿ニコンサロン)、07年「NEW DIMENSION」(銀座ニコンサロン)、「POLAR」(SCAI THE BATHHOUSE、東京)、08年「VERNACULAR」(銀座INAXギャラリー、東京)、「Mt. FUJI」(銀座ニコンサロン)、「VERNACULAR」(PLACE M、東京)、09年「TRAVELOGUE 2000-2009」(ミュゼふくおかカメラ館、富山)、「ARCHIPELAGO」(中京大学Cスクエア、名古屋/キャノンギャラリーS、東京)
グループ展多数。
写真集:2003年「POLE TO POLE 極圏を繋ぐ風」中央公論新社、05年「THE VOID」ニーハイメディアジャパン、07年「NEW DIMENSION」赤々舎、「POLAR」、08年「Mt. FUJI」以上リトルモア、「VERNACULAR」赤々舎、09年「ARCHIPELAGO」集英社
受賞歴:2006年さがみはら写真新人奨励賞、ニコンサロン三木淳賞、08年日本写真協会新人賞、講談社出版文化賞、09年東川賞新人作家賞
パブリックコレクション:上海視覚芸術大学、東京都現代美術館、東京都写真美術館

さがみはら写真アジア賞

写真

MUNEM WASIF(ムネム・ワシフ)
1983年バングラデシュ生まれ。Pathshala南アジアメディア専門学校写真科を卒業後、バングラデシュの主要英字新聞Daily Star紙の主要な写真家として経歴をスタートさせ、DrikNEWSエージェンシーで2年間働いた。2008年からパリのVUエージェンシーに参加。
写真展:パレ・ド・トーキョー(フランス)、国際フォトフェスティバルChobi Mela(バングラデシュ)、東京都写真美術館(日本)、アンコールフォトフェスティバル(カンボジア)、Lumix Festival for Young Photojournalism(ドイツ)、ホワイトチャペル・ギャラリー(ロンドン)、エリゼ美術館、ヴィンタートゥール写真美術館(以上スイス)、ゲッティ・イメージギャラリー(イギリス)、ドリク・ギャラリー(バングラデシュ)
受賞等:世界報道写真財団 Joop Swart Masterclassに参加(2007)、VISA POUR L'IMAGE ペルピニャン市Young Reporter's賞(2008)、Fabrica International Award for Concerned Photography F25賞(2008)、Prix Pictet Commission賞(2009)(注)バングラデシュ北西域の水災害を撮影、第6回DAYS国際フォトジャーナリズム大賞パブリック・プライズ(2010)

さがみはら写真新人奨励賞

写真

蔵 真墨(クラ マスミ)
富山県生まれ。同志社大学文学部英文学科卒業。東京ビジュアルアーツ中退。
個展:2001年写真人間の街プロジェクト「東京―大阪」(ガーディアン・ガーデン/東京)、02~03年「love machine」Vol 1~4(photographers’gallery/東京)、04年「蔵のお伊勢参り、其の一 日本橋から川崎」「蔵のお伊勢参り、其の二 神奈川から箱根」(以上photographers’gallery/東京)、05年「蔵のお伊勢参り、其の四 金谷から白須賀」(PLACE M/東京)、06年「蔵の放浪記、第一部 新宿」(ゴールデン街 こどじ/東京)、10年「蔵のお伊勢参り、其の五 二川から伊勢!」(ツァイト・フォト・サロン/東京)
グループ展多数
パブリックコレクション:沖縄県立博物館・美術館、上海美術館

さがみはら写真新人奨励賞

写真

染谷 學(ソメヤ マナブ)
1964年千葉県生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。
写真展:1995年「生きてゆくカレンの人々」(銀座ニコンサロン)、2000年「Calcutta」(コニカプラザ新宿)、03年「海礁の柩」(ライトワークス)、08年「温泉の町」(銀座ニコンサロン)、10年「ニライ」(銀座ニコンサロン・大阪ニコンサロン)
パブリックコレクション:沖縄県立博物館・美術館

全国高等学校文化連盟

写真
日韓/日中高校生 写真交流の集い写真展
2/15 (火) ~2/21 (月)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

本展は、第6回高校生写真国際交流事業・日韓高校生写真交流の集い及び平成22年度文化庁・全国高等学校文化連盟共催高校生国際文化交流事業・日中高校生写真交流の集いに参加した日本及び韓国、中国の高校生が撮影した作品を展示する。
日韓交流では、日本(宮崎県、熊本県、福岡県)と韓国(利川、水原、龍仁・ソウル)で撮影した作品を、また、日中交流では中国(北京)で撮影した作品である。
日本側は、ともに写真活動に精励している全国の高校生のなかから選抜された生徒(日韓交流12名、日中交流20名)、韓国側は韓国内で公募し選抜された生徒12名、中国側は写真活動が熱心な人民大学附属中学(高校生)の写真部生徒20名が各集いに参加し、ワークショップ(撮影会やグループごとの組写真制作など)を行った。本展へは、各集いに参加した全員から作品を募集し、次の審査員が審査を行った。
田村  寛氏(東京工芸大学芸術学部)
山﨑 康生氏(富士フイルム㈱)
田原 栄一氏(㈱ケンコー)
梶山 博明氏(㈱ニコンイメージングジャパン)
梅津 禎三氏(日中交流担当:全日本写真連盟)
福永 友保氏(日韓交流担当:全日本写真連盟)
日野 義治氏(全国高等学校文化連盟写真専門部)
写真は、言葉が通じなくても分かりあえる。写真は、国境を越えた共通言語となる。
展示する作品は、日本及び韓国、中国の高校生がお互いを理解し、生活や文化、歴史にふれ、それぞれが感じたメッセージである。
50点(日韓25点・日中25点)。

juna21 須藤 明子

写真
encounter
2/22 (火) ~2/28 (月)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

作者にはどうしても行きたい場所があった。そこから見た景色が忘れられなかったからだ。今回、もう一度、同じ場所から写真を撮るために、5年前に行ったラサを目指して旅をすることにした。
しかし、作者を迎えてくれた5年ぶりのチベットは、同じなのにどこか違っていた。
なんだろう、この違和感は。
そして作者は気づいてしまった。同じ地に向かうことで知らずに、懐かしさ、既視感を求めていたのだ。懐かしい景色に同じものなどないのだ。懐かしい笑顔だって大人になっていたのだ。たとえ、向こうが変化していなかったとしても同じだろう。
現実は違っていた。
二度と出会えるものなど、この世には存在しないのかもしれない。いま、この一瞬だって、二度とは訪れない。すべては変化し続けていくのだ。向こうも変われば、自分も変わっているのだ。そんなことは頭でわかっていたつもりの当たり前のことを実感してしまったのだ。
作品は、チベットへ向かう道中の写真である。それと同時に、偶然出会った人、街、景色、空気などすべてのもの。それらと、確かに同じ時と場所を共有したという、作者のかけがえのない記憶の断片である。カラー作品。

作者のプロフィール

1974年東京生まれ。98年日本女子大学文学部卒業。99年写真表現中村教室(お茶ノ水)にて写真を始める。4年間の会社員の後、カメラマンアシスタントなどを経て、2005年よりフリーカメラマンとなり、現在、雑誌、広告を中心に活動中。
写真展に、05年、フォトプレミオ「間―in between―」(コニカミノルタプラザ/新宿)、07年、「邂逅」(キャノンギャラリー/銀座・札幌・福岡)、09年「cuba」(Place M/新宿御苑)などがある。

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