Nikon Imaging
Japan
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新宿ニコンサロン 2011年1月

年末年始休館
12/30 (木) ~1/4 (火)
写真
第58回ニッコールフォトコンテスト入賞作品展
第2部カラー/第3部ネイチャー
1/5 (水) ~1/17 (月)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

本展は、ニッコールクラブが主催する第58回ニッコールフォトコンテスト(平成22年度)に入賞した作品を一堂に展示するものである。
ニッコールフォトコンテストは、世界中の写真愛好家に広く門戸を開き、写真芸術の発展と写真技術の向上を図るとともに、写真を通じて友好を深めようという趣旨のもとに行われるもので、ニッコールクラブ創立以来毎年行い、今回で58回を数える。
今回も3月から募集を開始して7月上旬に締め切り、応募点数は42,623点(第1部8,414点、第2部22,587点、第3部8,153点、第4部3,469点)となった。
入賞作品の内訳は、第1部82点、第2部104点、第3部63点、第4部23点と決定した。
なお作品は、1月5日(水)~17日(月)まで新宿ニコンサロンにおいて第2部カラー入賞作品と第3部ネイチャー入賞作品を、またニコンサロンbis新宿において第1部モノクローム入賞作品と第4部U-31(Under31)入賞作品をそれぞれの会場で同時開催する。

<審査員>
石川直樹、海野和男、大西みつぐ、織作峰子、管 洋志、ハナブサ・リュウ、藤森邦晃、松本徳彦(敬称略・五十音順)

藤田 修平

写真
路上の跡形
1/18 (火) ~1/24 (月)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

台湾では大都市から小さな田舎町の商店街に至るまで、食事や買い物をするために出歩くと、薄汚れた老犬が店の前で堂々と昼寝をしていたり、若い黒犬が路面の臭いを嗅ぎながら、軽い足取りで駆けていくといった光景によく出会う。そうした犬は街の中で放し飼いされたものだが、飼い主のいる屋台や店に戻っては、夜遅くまで一人で働き続ける人たちの疲労や孤独を、少しばかり和らげているようだ。
一方、都会の建設現場では、地方からやってきた屈強な男たちが野良犬をかわいがり、やがて多くの子犬が産まれるのだが、大きなビルが完成すると、彼らと共に小さな命もどこかへと去っていく。
異なる言語が飛び交い、様々な人々が行き交う台湾の路上で、人と共に生きる犬にはどこかユーモアと悲しさを感じさせる。本展では、そうした台湾の日常の風景の中にある犬の写真を通して、作者が感じた街の匂いやざわめきを伝える作品を展示する。モノクロ45点。

作者のプロフィール

1973年神戸市生まれ。南カリフォルニア大学で映像制作を学び、2005年「寧静夏日」(Quiet Summer)を釜山国際映画祭、フィラデルフィア映画祭などで発表。その後、07年に、第二次世界大戦中に軍用機の生産に従事した台湾の子どもたちの人生を扱った「緑の海平線」(Shonenko)を制作し、台湾で大きな反響を呼ぶとともに、日本でも文化庁映画賞大賞などを受賞。その続編にあたる「軍教男兒」(Suspended Duty)(2010年)など、日本と台湾の歴史に関するドキュメンタリーの制作を続けながら、台湾の社会を見つめた写真に取り組んでいる。

juna21 古川 裕也

写真
ランドスケープ・イリュージョン
1/25 (火) ~1/31 (月)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

檻のなかの壁に描かれた熱帯雨林や砂漠の絵。モルタルやポリエステル樹脂で作られ、古く見えるように加工された擬木や擬岩が並べられた飼育場。そんな景色のなかを、動物たちが悠然と歩きまわっている。
動物園において、飼育動物の生息環境を人工的に再現する展示方法は「ランドスケープ・イマージョン」(Landscape immersion 景観に浸し込む展示)と呼ばれ、1970年代にアメリカで発案された。動物のみならず、来園者も生息環境に入り込むかのように設計されており、現在では多くの動物園で取り入れられている。
たしかに生活環境を模した景観を動きまわる動物たちは、旧来の動物を檻や堀で囲んだだけの展示と比べて、より自然な姿を来園者に強く印象づける。しかし、動物行動学に基づいて設計されるこのような環境は動物のためだけでなく、来園者のためでもあるのではないだろうか。動物が生息しているような環境で暮らしているように「見せる」という目的。そこには、壁に描かれた熱帯雨林や砂漠の絵、サル山やシロクマの氷山と同じように、来園者たちの美的欲求を満たす舞台としての側面があるはずだ。
戯曲の題名は「野生」で、用意されたいくつもの舞台の上で動物たちは役者として配置されている。そして、観客である来園者たちは、そこにアフリカの草原やアジアの密林を歩きまわる動物たちの姿を夢想する。カラー約30点。

作者のプロフィール

1976年東京生まれ。米国サンフランシスコ州立大学芸術学部映画学科卒業。現地の日系新聞社にてカメラマンを経験。帰国後、写真家のアシスタントを経て、現在フリーで活動中。

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