寺本 真弓
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Diary 曇り、ときどき晴れ
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9/28 (火)
~10/4 (月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休
写真展内容
2008年の夏。作者は自分に起こっているすべての事が息苦しかった。そんな時、アメリカ行きの話が舞い込んだ。なんでもやってみよう、そう思い40日間日本を離れた。
からっとした空気、大きな空、手足を伸ばし、深呼吸。日常との違いを楽しんだ。新しい出会い、新しい空気に触れ、作者自身、自分も変われるような気がした。
それでも、しばらくして旅に慣れてくると、日本にいる時のように、不器用で言いたい事がうまく伝えられない自分がそこにいた。こんなはずじゃない、どうしたらいいのだろう。気がつくと息苦しかった。
気持ちとは関係なく続く旅の中で、日々飛び込んでくる目新しい色、カタチ、風景。そのひとつひとつにカメラを向ける事で、作者は立ち止まることなく前に進む事が出来た。
展示する作品は、アメリカ西部約6,700マイル(約10,720キロ)、見飽きる事のない風景を作者が撮り続けたものである。カラー約40点。
作者のプロフィール
寺本 真弓(テラモト マユミ)
東京都生まれ。1995年桑沢デザイン研究所II部ビジュアルデザイン科卒業。
写真展に、1997年「晴れた日に」(コニカプラザ 新しい写真家登場)がある。
遠藤 晶
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UNTITLED
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10/5 (火)
~10/18 (月)
10:30~18:30(最終日は16:00まで)
会期中無休
写真展内容
展示する作品は、作者が1995年頃から15年ほど撮りためた中のスナップである。
出かけた先々で切り取った風景に関連性はない。しかし切り取られた日常の断片は、暗室での作業で、光と影が静謐でしかも饒舌なイメージへと昇華させ、それぞれの一期一会を演出したものである。モノクロ40点。
作者のプロフィール
遠藤 晶(エンドウ アキラ)
1967年東京生まれ。音楽大学音楽学部ピアノ科中退。音に代わる表現手段として
写真を選び現像、プリント表現の技法を独学で学ぶ。個展を機に作家活動を開始。現在に至る。
写真展に、99年「Hanoi-VietNam」(コダックフォトサロン)、2001年「Monologue」(保加梨ファインアート)、03年「EXPOSURE」(優美フォトギャラリー)、04年「西への旅 ウィーン~ナザレ」(コダックフォトサロン)、05年「Monologue 2」、06年「Medina-morocco」、07年「ひぐらし」(以上DAZZLE)、「Vietnamese ベトナミーズ」(ギャラリーE&M 西麻布)、08年「Shebbakia シュバキア」(コニカミノルタプラザ)、「Indian Summer」(アイデムフォトギャラリー「シリウス」)、09年「冬の光」(ギャラリーE&M 西麻布)、10年「EXPOSURE II」(DAZZLE)、「ひぐらし II」(コニカミノルタプラザ)、11年(予定)「Car」(アイデムフォトギャラリー「シリウス」)、―以上個展、05年「三家猫展」、07年「三家猫展Vol.2」(DAZZLE)―以上グループ展、などがある。
イッセイ ハットリ
ISSEY HATTORI
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終の棲家、ワタシ ナキ アト ―孤独死の現場より―
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10/19 (火)
~11/1 (月)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休
写真展内容
何らかの事情で社会からはぐれ、一人で最期を迎えた人の終の棲家となってしまった部屋と遺されたモノたち。
『孤独死』あるいは『無縁死』という現実は、現在家庭を持ち、妻と二人の子供に恵まれている作者にとっても、将来、当事者になりうる可能性があり、絶えず自分のことのように感じながら現場に向き合った。
主亡き後の部屋の中に遺された品々は、人生を語りかけてくれる。散らかっていたり、汚かったり、荒れていたり、多すぎたり、または整然としていたり、個人差はあるが、そこに住んでいた人の亡骸が、誰にも気づかれることなく、しばらくの間横たわっていたという事実以外、部屋には普段の生活がそのまま残されている。
主のいない部屋とモノたち。
「私 無 後 、私 亡 跡 、渡せなき まま 、 」
そこに遺されたものはどうなるのだろうか……。
とてもつらい現場であった。正直なところどなたにでもお勧めできる写真ではない。しかし、壁の向こう側で起きている現実の出来事に、本展を通じて見る人がそれぞれ自分自身のこととして「孤独死」について向き合い、将来を考えるきっかけのひとつになればと、作者は想っている。カラー60点。
作者のプロフィール
イッセイ ハットリ(ISSEY HATTORI)
1968年生まれ。主に旅、動物、建築、舞台、企業紙などの写真を撮影。日本写真家協会会員。
写真展に、07年「地下壕 地下都市 沈黙ノ文化遺産」(ニコンサロン)ほかがあり、著書に『すたんだっぷ風太くん』(富士見書房、03年刊・共著)などがある。