鈴木 慎之介
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代謝
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4/27 (火)
~5/3 (月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休
写真展内容
作品は、作者の祖父を写したものである。
撮影地は祖父母の家がある福島県二本松市。作者は幼い頃からこの地を訪れ、学生の時にはカメラを持って行くことが多かった。しかし、祖父の記憶の中から作者が消えていくように思われる頃から、作者はカメラを祖父に向けることが多くなった。
初めて会う人と話すように作者と話す祖父。しかし作者は、家族以外の人には見せることのない表情をファインダー越しにみつけ、今まで見たことのない祖父の姿を写真の中にみつけると、祖父の中の作者は消えてしまったのではなく、新しい孫(作者)として、祖父の中で生まれ変わっているのではないかと思うようになった。
それはまるで“代謝”するかのようである。そう気づくと、作者は幼い頃によく訪れたこの地の風景、山や草、風、虫、日の色、季節も月の満ち欠けも、人も写真の中も“代謝”しているように思うようになった。
この写真は私的なものだが、これは作者自身のドキュメンタリーである。
作者のプロフィール
鈴木 慎之介(スズキ シンノスケ)
1981年生まれ。2005年日本大学芸術学部写真学科卒業。07年から09年8月にかけてカメラマンアシスタント。
05年銀座ペッパーズロフトギャラリー・プライベートプロジェクト4参加(展示作品「THE MIND OF CHEMERA」)、06年銀座ガーディアンガーデン・フォトドキュメンタリーNIPPON参加(展示作品「新盆」)。
鈴木 治之
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渚のオブジェ
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5/4 (火)
~5/10 (月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休
写真展内容
作者は、樹木模様が砂地に刻まれる光景に興味を抱き、撮影活動を始めた。観察が深まれば深まるほど自然が演出する造形の砂にはただただ驚かされる。目を見張るような絶景とか雄大さはないが、無彩色にも似た砂地が光を浴びて輝き、背後に広がる渚の海面は鏡のように天空の色を写して、美しい光景が広がる。
作者のプロフィール
鈴木 治之(スズキ ハルユキ)
1934年生まれ。千葉県出身。故郷の海岸風景に興味を持ち、10数年撮影を続ける。2001年読売写真大賞奨励賞受賞。第1回JPU公募展入選。第32回、33回JPS公募展入選。第6回JPA公募展特別賞受賞。埼玉県美術家協会会員。写真研究会「創」主宰。
ニッコールクラブ川崎支部創立10周年記念写真展
ニッコールクラブ川崎支部
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それぞれの四季
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5/11 (火)
~5/17 (月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休
写真展内容
神奈川県内4番目の支部として1998年3月に発足し、99年9月に第1回展(川崎市高津市民館)を開催して以来、本展は記念すべき10回目の写真展である。
美しい自然や都市風景を後世に遺すことをテーマに撮影を行っており、支部員それぞれの力作を展示する。カラー50点。
グループのプロフィール
1998年3月発足。現在支部員20名。隔月で例会を開催しており、会員は自然風景を中心にスナップを含め、東奔西走して撮影を行っている。最近では身近な地域社会の変化を題材に記録していくことの必要性も感じている。
柏原 力
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水面に
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5/18 (火)
~5/24 (月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休
写真展内容
水面は鳥たちの楽園。あるものは衣食住と1日の殆どを過ごし、子育てもする安住の地、水面。そんな水面に集う鳥たちの水浴模様を記録した作品である。
水鳥たちのダイナミックな水浴、ダイブを交えたミコアイサ、カワアイサ、キンクロハジロの水浴、爆発的でんぐり返しの水浴バリケン、白鳥の洗面、カワセミのダイブ、噴水のしぶきでのヒヨドリ、カラスの集団行水、レース衣装を纏ったままでのサギの水浴、陰に隠れてのメジロの行水、路面の水溜まりでのスズメ、セキレイの水浴。
水浴は美しくなるための水化粧か。だが水浴後の繕い時など、危険も伴う。高い空から、ホバリングしながら水鳥を狙うオオタカ。水面は楽園ばかりではないようだ。
なお、作品はそれぞれ3枚の組写真で展示する。カラー40点。
作者のプロフィール
柏原 力(カシワラ チカラ)
1942年生まれ。写歴45年。アマチュア写真愛好者として、現在野鳥写真を中心に写真クラブで活躍。ニッコールフォトコンテストにおいて大賞を2度受賞。「朽ちる」「野鳥たち」「森の住人」などをテーマに、写真展を目標に撮影中である。
かつて、ニコンサロンにおいて2度の個展を開催している。
ルーペの会
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万華鏡ファンタジー
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5/25 (火)
~5/31 (月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休
写真展内容
万華鏡を回すと美しい幾何学模様が変化する様子はまさにマジックの世界だ。わくわくするようなこの体験を写真に記録したい――作者たちは身近な花や草木、風景を被写体として万華鏡写真の撮影計画を立てた。
見慣れた花が万華鏡越しに見ると、まるで別世界の華やかさに変化し、夜空の花火はミラーマジックで、その華やかさを何倍にも増幅させた。
万華鏡は現実の世界を驚異の別世界に変換するファンタジー創造装置である。ただ、被写体に万華鏡を近づけて撮影すると、不要な周囲が写り込んで、画面が複雑になることが多い。狙い通りの幾何学模様を得るために、花を撮影したリバーサルフィルムをビューアーに載せて、万華鏡を通して撮影するという工夫が必要だった。
作品には、フィルムの原画からどんな幾何学模様が現れるか、想像を超える幻想の世界が待っている。カラー45点。
グループのプロフィール
2008年1月発足。メンバーは大関通夫、松野日出男、進藤博子の3名。万華鏡による幾何学模様の美しさに惹かれて、万華鏡写真撮影を目的にスタート。長年撮り溜めた花や風景のリバーサルフィルムを原画として幾何学模様の幻想世界を楽しみながら作品を作り出している。主な活動は、小中学生を対象に、夏休みワークショップ「万華鏡写真の撮り方教室」を、08年、09年に日本カメラ博物館を担当して、万華鏡の工作、鑑賞、撮影の楽しみを伝えている。