Nikon Imaging
Japan
プレミアム会員 ニコンイメージング会員

新宿ニコンサロン 2010年4月

島内 英佑

写真
セピア色の吉野川
3/30 (火) ~4/5 (月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休

写真展内容

半世紀前の1958・59年(昭和33・34年)、作者は高知、愛媛の県境から流れ出る大河吉野川の源流から河口までをたどり、流域の風景と人々の暮らしをカメラに収めた。日本大学芸術学部写真学科の卒業制作としてであった。
その後20年を経て、再度同じ場所、同じ人々を訪ね、定点観測撮影を行なった。そして「20年前」と「現在」の2枚セットの写真を並べ、1979年「吉野川ふたむかし」として銀座ニコンサロンで発表、写真集も出版した。
さらに、その20年後も定点観測を続行、「40年前」、「20年前」、「現在」の3枚をセットにして「時の流れ―吉野川の40年―」をまとめ、2000年に写真展で発表、同時に写真集も出版した。
撮影は現在も継続中である。今回は「50年前」、「30年前」、「10年前」、「現在」の4枚セットの構成が基本となる。
50年間で流域の風景や暮らしぶりはどう変わったのか、あの人はどうなったか、定点観測の写真で「記録の力」を実感していただきたい。
カラー30点・モノクロ33点。

作者のプロフィール

島内 英佑(シマウチ エイスケ)
1937年高知県生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。光文社写真部員、平凡社の雑誌「太陽」嘱託写真家を経てフリーに。日本写真家協会会員。日本写真協会会員。日本旅行作家協会常任理事。NHK文化センター講師。
北極・南極を始め、海外取材も多く、長期取材はフランス、ポルトガル、パプアニューギニア、台湾など。客船「飛鳥」の世界一周クルーズには100日間フルクルーズを3回同乗取材。雑誌、出版物を主体に活動。ルポルタージュ、人物、風景、紀行写真などを得意とする。
写真展に、「ボンジュール パリ!」(銀座ニコンサロン・新宿ニコンサロン)、「フランスの詩」(三菱ギャラリー)、「南の風」(キヤノンサロン 東京・大阪・名古屋・広島・高知)、「吉野川ふたむかし」(銀座ニコンサロン・大阪ニコンサロン、キタムラカメラギャラリー 徳島)、「パプア・ニューギニア・ナウ」(アテネ・フランセ文化センター)、「秘湯・名湯・露天風呂」(イトーヨーカドー 各店巡回)、「ふるさと」(銀座ニコンサロン)、「惜別」(銀座ニコンサロン・大阪ニコンサロン)、「吉野川 ‘58~’59」(JCIIフォトサロン)、「時の流れ―吉野川の40年」(コニカプラザ)、「100日間世界一周」(コニカプラザ 東京・札幌)、「地球のてっぺんに立つ―北極点到達の旅」(コニカプラザ)、「白い大地―南極への旅」(キャノンSタワー オープンギャラリー)、「南極―白い大地」(アイデムフォトギャラリー・シリウス)、「飛鳥の航跡―世界一周航海より」(日本郵船歴史博物館)など多数。

juna21 永冨 恵子

引きこもりから社会へ ~ニュースタートの若者たち~
4/6 (火) ~4/12 (月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休

写真展内容

作者は、3年間近く関わってきた元ひきこもりやニートの若者たちを撮ってきた。彼らは千葉県にある若者自立支援団体NPO法人ニュースタート事務局の運営する寮の住人、または卒業生である。
彼らの多くは「レンタルお姉さん」「レンタルお兄さん」と呼ばれる訪問スタッフによって家から引き出された人たちだが、籠っていた部屋から寮へ、そして寮を卒業して社会へと一歩一歩ニュースタートを切っていく。しかし日本には、彼らのようにスタートが切れずに引きこもっている若者がまだ100万人もいる。
引きこもりの原因を言い出せばキリがないし、答えも単純ではない。作者は、ただ彼ら一人ひとりを見てもらい、身近なこととして興味を持つきっかけになってもらいたいと願っている。カラー30~35点。

作者のプロフィール

永冨 恵子(ナガトミ ケイコ)
1979年生まれ。神奈川県出身。現代写真研究所第31期生。元レンタルお姉さん。
写真展に、2006年コニカミノルタフォトプレミオ入賞「東京ノラ猫生活」(コニカミノルタプラザ)、09年フジフォトサロン新人賞奨励賞「ニュースタートの若者たち」(富士フォトサロン・東京)がある。

井上 尚久

日常の行方
4/13 (火) ~4/26 (月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休

写真展内容

わたしたちの日常は、毎日、毎日、同じことの繰り返しである。ところがある日突然事故にあったりして、今までの日常生活が一変する場合がある。
しかし、毎日同じことの繰り返しと思って平凡に過ごしている日常も、実はまったく同じことの連続ではないはずである。昨日と今日とでは、まったく同じ瞬間はないのであり、むしろ変化していく日常があたりまえの姿といえる。そして、何かが変わって行くのである。
街には様々なディスプレーや看板、標識、デザインを駆使した建物などがあり、それらは錯綜する光、色彩の氾濫となって、わたしたちに迫ってくる。人物の点在もまるで誰かが意図したかのように感じられるときがある。
このような日常の光景は、わたしたちの深層心理に働きかけてくる。そして無意識下で幻想と現実とが徐々に混在化していき、人々の意識は変化し、日常生活も変わっていくのである。
作者は、わたしたちが変わらないと思いこんでいる“あたりまえの日常”、そういう日常の逸脱した瞬間を捉えることにより、却ってそれは、“変化していく日常”をデフォルメした形で表現したことになるのではないかと思っている。カラー43点

作者のプロフィール

井上 尚久(イノウエ タカヒサ)
1957年福岡県生まれ。久留米工業高等専門学校機械科卒業。江崎グリコ㈱技術開発部勤務。90年有野永霧氏に師事。現在写塾・AIM(主宰:有野永霧)理事長。
写真展に、2003年「三姉妹の夢」、06年「夢のつづき」(以上、ともに新宿ニコンサロン、大阪ニコンサロン)などがある。

juna21 Ryan Libre

Portraits of Independence:
Inside the Kachin Independence Army(カチン独立運動の内側から)
4/27 (火) ~5/3 (月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休

写真展内容

カチンの政治的リーダーは、ミャンマーの軍事政府に対して信念を持って交渉しており、その態度を見てカチンの一般市民は、勇気と誇りを持ち続けることができる。
カチンの牧師は、信仰を人々に誠実に語り、一般市民は、共に支えあいながら強く生きている。とくに学生は、カチンを平和でよりよい未来にするために強い決意と切迫感を持って学習している。
カチンのような過酷な状況にいる人々も、強さや信念、誠実さや決意、勤勉や希望を持って生きている。

作者のプロフィール

Ryan Libre(ライアン リブレ)
危機報道やその他の分野で The Pulitzer Center から活動の資金援助を受けているフォトジャーナリスト。アジアに住んで8年になる(主に夏は北海道、冬は東南アジアで活動)。アジアのドキュメンタリーをより深いものにするため、NGOである Documentary Arts Asiaを設立した。2009年の冬は、ミャンマーのカチン独立軍人の支配下で3ヶ月過ごし写真を撮った。
今までに『過激派裸足の僧侶たち』や『ジャングルの民主主義の孤児院』など12冊の本を出版。また、フジフィルム(札幌)、The BBC、The Pulitzer Center、ワシントンタイムズ、京都ジャーナル、バンコクポスト、グローバルポスト、Get Lost、アウトドアジャパン、The Irrawaddy などで仕事をしている。

ニコンイメージングプレミアム会員
ニコンイメージング会員