Nikon Imaging
Japan
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新宿ニコンサロン

2009年10月

野川 ゆきかず展





no coming home

10/6 (火)~10/19 (月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休



<写真展内容>
作者は、日本を出て海外に長期滞在すると、気持ちの持ち方が変わってしまうという。そして、現在多くの人がこの気持ちの変化を感じながら日常生活を送っているのではないだろうか。
この不思議な気持ちを敢えて言うならば“no coming home”。
「今まで一つであった安住の地が、唯一のものでなくなってしまうと言うことだろうか?」その後、「思わぬ事情で日本へ帰国し、新たな生活を再スタートするとしたら?」だれでも帰国先の「新天地=日本」への期待は大きかったはずである。
作者は、そんな宙に浮いたような不思議な気持ちをうまく言葉で説明する自信はないと言う。その代わりに作者の家族が見てきたものと、作者の家族そのものの写真を並べ、これらの作品を通して、この不思議な気持ちのなかに瞬時身を置いてもらいたいと思っている。
カラー・モノクロ46点。



<作者のプロフィール>
野川 ゆきかず(ノガワ ユキカズ)
1967年新潟県長岡市生まれ。90年、91年米国ケンタッキー州に留学。95~2006年の11年間を駐在員としてデトロイト郊外に滞在。99年アンセル・アダムズのオリジナルプリントを見て写真を始める。留学時代からの夢であったアメリカの面影を記憶として残すために独学で今に至る。

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高橋 協展





憑 依

10/20 (火)~11/2 (月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休



<写真展内容>
 小さな ひとつの 森羅万象よ
 呼ぶ声に 振り向いて
 あなたの 扉の前に
 わたしは 立っているから
 その鍵を開けて 中に入れて

 私の眼は
 空腹の からっぽの よるべのない眼
 どうぞ あなたの
 命の肉を 分け与えて

作者はカメラを持って歩き回るのが好きだ。頭のてっぺんに太陽を感じ、突然、唐突に見知らぬ誰かに出くわすような感覚が、とても楽しいからだ。歩き疲れた頃、薄暗い木陰にひそむ「あなた」と、ふと目が合うことがある。そんな時、作者は息をひそめて見つめる。互いの間のもどかしい距離を乗り越えるために。
そして作者は言う。
私はあなたに寄りかかり、その内側に入り込み、あなたの痛みや喜びを感じ取り、ただあなたであるということが一体どういうことなのか、そのことを知りたいのです。脈打つ血管やまばたきをする間合い、心臓の鼓動を、ただそのままに体験したいのです。
やがて、あなたのしぐさのひとつひとつが、見つめる私の血肉となって、日が暮れて、家路へと向かう道すがら、頼りない私のからだを支え続ける、見えない杖となったことに気づくでしょう。
モノクロ約50点。



<作者のプロフィール>
高橋 協(タカハシ キョウ)
1965年東京生まれ。女子美術大学芸術学部芸術学科中退。2005年より写真を始める。TPOフォトスクール15、16期修了。現在カロタイプワークショップ(白岡順主宰)在籍。
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