2009年8月 |
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全日本写真連盟展 |
8/4 (火)~8/10 (月) 10:00~19:00(最終日は16:00まで) 会期中無休 |
<写真展内容> 37回目を迎えた「全日本写真展 2009」のテーマは、身のまわりの暮らしや風俗、人間の営み、政治経済に至るまで、“あなたのセンスで現代を切り撮ろう”である。 展示する作品には、変貌する都市、生活様式が変わる農村、昔ながらの暮らしなど、全日本写真連盟の会員をはじめとする全国のアマチュアカメラマンが、足で歩いて捜し出した“現代のひとこま”が写し出されている。 全日本写真展は、「国際写真サロン」、「日本の自然」とともに全日本写真連盟が主催する代表的な公募写真コンテストで、一般の部、高校生の部の2部門に分けている。本作品展では入賞作品一般の部113点、高校生の部44点の合わせて157点を展示する。なお、入賞作品集を制作し、記録として残している。 本写真展は新宿ニコンサロンでの開催後、本年10月22日(木)~10月28日(水)、大阪ニコンサロンにおいても開催する。 |
<団体のプロフィール> 全日本写真連盟は1926年(大正15年)に創設され、朝日新聞社が後援する全国的な組織で、現在約2万人の会員を擁する写真愛好家の団体である。 |
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大山 高展 |
8/11 (火)~8/24 (月) 10:00~19:00(最終日は16:00まで) 8/16 (日)、8/17 (月) 休館 |
<写真展内容> 写真に写っている街は、二十世紀後半のTOKYOである。 昭和が終わり、平成が始まった時でもあった。平成元年に生まれた世代が成人式を迎える今こそ、冷凍保存してあったこの時代の気配を次世代の若者にも感じてもらいたいという想いから、解凍してとりだした作品である。 あの頃、作者も二十代であったが、作品に写っている人たちは、若い人たちの両親や祖父母の若かりし頃の姿である。そしてあの頃は進歩や成長が優先された時代であった。そこで切り棄ててしまったものが、この作品には息づいているはずである。 作者は、伝え損なった何かを、展示する作品の中に見つけてもらえたらと願っている。モノクロ約50点。 |
<作者のプロフィール> 大山 高(オオヤマ タカシ) 1961年仙台市生まれ。81年東京綜合写真専門学校卒業。在学中、重森弘淹、土田ヒロミ、田村彰英、須田一政、各氏に写真の洗礼を受ける。81年スタジオエビス入社。スタジオワークの軍隊生活を体験する。87年操上和美氏に師事。写真の修行僧を体験する。93年独立。 |
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石川 幸史展 |
8/25 (火)~8/31 (月) 10:00~19:00(最終日は16:00まで) 会期中無休 |
<写真展内容> カメラを手にいくつもの国境を越えてみたが、どこまでいっても目の前に広がっていたのは、厚みを欠き、均質的にならされた書割のような滑稽な光景ばかりだった。 どうやら社会のあらゆるものが、今や写真的であることを超えて広告的であり、写真や社会の解体や破壊を希求しつつ、その外部へと超越的に振る舞うことが、自閉的な内在の問題にすぎないと自明となったのが今日的な地平であるようだ。そしてこうした振る舞いが、結果的に社会の枠組みをますます制度的に増幅していくのであり、それが我々が長らく直面している困難さの一つでもあるだろう。 ならば今日において写真を撮り、他者へと提示するときに、どのように振る舞うことが可能なのか? あるいは、その問いさえも広告的で不毛な戯言にすぎないのか? 社会も、写真を取り巻く様々な状況も、誰かが作ったインチキでデタラメな装置だと知りつつ、あえてインチキな装置に加担し、とはいえ信じ込むことはせず、このインチキを疑い続けてみること。 対象への「没入」ではなく、「距離化されたイメージ」と「イメージ化された距離」とを、ここでは諧謔的にただ提示してみたい。 カラー約35点。 |
<作者のプロフィール> 石川 幸史(イシカワ コウジ) 1978年愛媛県生まれ。2001年愛媛大学教育学部情報文化課程卒業。05年東京綜合写真専門学校第Ⅱ学科卒業。写真展に、07年「Dead locked」(ギャラリー ニエプス)などがある。 |