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juna21
遠藤 正太展 [光源を求めて]
矢口 清貴展 [魂は廻る―マブイハメグル]

6/18 (木)~6/24 (水)
11:00~19:00(最終日は15:00まで)
会期中無休




[光源を求めて]

<遠藤 正太展>
「すべての混沌には調和が、無秩序の中には秘められた秩序がある」(C.G.ユング)

人の流れにはリズムがあり
有名な観光地になればなるほどそれは正確に刻まれる
不調和音も存在するが、そこにある一定のリズムは
クラシック音楽で出番を今か今かと待っているシンバルのようだ
シャッターを押す瞬間は、長い楽曲の中に何度もない
だが、そのときはきめられているのだ

次の出番を作者は緊張とともに期待している。



<作者のプロフィール>
遠藤 正太(エンドウ ショウタ)
1980年千葉生まれ。2002年日本写真芸術専門学校卒業。現在フリーランスで活動中。





[魂は廻る―マブイハメグル]

<矢口 清貴展>
八重山の島々を渡り歩くと、豊かな自然や島人のさりげない親切に出会う。しかし、そこには自然の猛威と脆さ、島ちゃび(離島苦)が垣間見える。
若夏の、海や森で湧きあがる無数の生命に包まれた時、己という生命体の小ささを知る。一つの命とすれ違うと、ふと振り返った時には、もうこの世には存在しない気がする。八重山に降り注ぐ眩い光、その光によってできる濃い影、両者は反対ではなく一体である。
八重山には多数の神行事・祖先祭祀があり、それが特有の死生観に繋がっている。琉球の「後生や雨垂いぬ下」という諺が示すように、あの世はすぐそこにある。そして自分の魂(マブイ)の半分は、脈々と続いてきた先祖から受け継ぐものと信じられてきた。母なる子宮が象られた亀甲墓に、生まれ出るも、死して還るも同じ、廻っているだけなのだと覚る。

 このひとつの命など、
 太陽が昇り―沈む、
 潮が満ちて―引く、
 大きな廻りの中では取るに足りない、
 とてもちいさなものに思えてくる

 古老が唄い、星は回る
 風骨から魂は後生へ
 魂は迎えられ、送られる
 魂の輪廻は永遠につづく
 …マブイハメグル



<作者のプロフィール>
矢口 清貴(ヤグチ キヨタカ)
1978年生まれ。明治大学理工学部建築学科卒業。独立行政法人日本スポーツ振興センター勤務。一級建築士。一級建築施工管理技士。第33回JPS展優秀賞受賞。
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