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Japan
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銀座ニコンサロン


石田 紘一展
[山襞の村物語 ―北上1963~73―]

6/24 (水)~7/7 (火)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休



<写真展内容>
作者が、岩手県北上山系の北部に位置する「安家(アッカ)」のことを新聞記事で知ったのは1963年のことで、学生の時であった。
当時の日本はオリンピック開催に伴って経済発展期にあり、「日本のチベット」と呼ばれていた安家は、その対照的存在としてマスコミに話題となっていた。
当時の安家は電気もバスも通っておらず、僻地5級にランクされていた。日が沈むとランプに灯が点されて、薄暗い中で主食の稗とみそ汁、漬け物だけという質素な夕食が始まる。山間の地形では、米作はほとんどできず、畑で稗と野菜をつくり、自給自足の生活を営んでいた。
作者はこの暮らしの中に、日本の農村の原点を見る思いがした。
ここで暮らしてゆくには、村人同士の深い絆が必要で、洗練された秩序、そして調和の取れた人間関係が築かれていた。
作者はこの絆に魅了され、10年にわたって北上山系にある安家、山形村、八重畑村を訪れて、村人たちとの絆を深めることができた。
本展で作者は、作者と村人に生まれた「絆」の意味を、時代を超えた今、改めて考えようとしている。モノクロ50点。



<作者のプロフィール>
石田 紘一(イシダ コウイチ)
1943年北京生まれ。64年東京写真大学(現東京工芸大学)卒業。長野重一氏に師事。以後フリーに。
写真展に、1970年「バラモンとジャンタ・インド」、82年「バニアンの地・バングラデシュ」(以上銀座ニコンサロン)、83年「嫗」(原宿コンタックスサロン)、85年「サラーム・バングラデシュ」(銀座コンタックスサロン)、2000年「大地の天使・印度亜大陸」(ギャラリー夢の木)、06年「北京日和」(プレイスM)などがあり、写真集・著書に、71年『バラモンとジャンタ・インド』、73年『安家部落』(以上写真評論社刊)、99年『神様に一番近い人たち・印度亜大陸』(自費出版)、06年『北京日和』(蒼穹舎)などがある。
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