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志方 源太郎展 [大阪人生]
6/10 (水)~6/23 (火)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休 |
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<写真展内容>
愛機FEを首に、D80は肩に、そうしてリコーGRを右手に持ち、出会いを求めてフラフラと出かけるのが作者のいつものスタイルである。撮影エリアは道頓堀からアメリカ村、そうして最後に行き着くところは西成の新世界である。というのも、大阪を知るエッセンスがこれらの地に凝縮しているからだ。
『大阪人生』は、作者がこの場所を中心に3年前から撮り始め、この作業は今もなお継続され、作者のライフワークの一環でもある。
大阪人の等身大に生きる姿は、こてこてとした脂っぽい部分と、今話題の大阪のおばちゃんパワーが混じり合う異様な臭気の部分から成り立ち、作者はそれを『大阪人生』と位置づけ、まだまだ深く潜んだところの臭気を撮り続けていこうとしている。
本展では、展示する51枚の写真のトップに、ある男の顔をもってきている。大阪で生きるがために切り刻まれた刀傷は彼そのものの人生であり、また最後に飾った彼の写真では、捨てられていた野良犬を今や彼の分身として愛し、椅子に座って遠くを見つめる姿が、まさしく『大阪人生』を達観したように見える。モノクロ作品。 |
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<作者のプロフィール>
志方 源太郎(シカタ ゲンタロウ)
1942年大阪生まれ。83年奈良県写真作家協会(NPS)会長就任。94年ニッコールクラブ奈良支部副支部長就任。95年第43回ニッコールフォトコンテスト第1部特選入賞。2006年奈良読売写真クラブ(YPC)会長就任。アサヒカメラ モノクロームプリント年度賞第3位入賞。08年第56回ニッコールフォトコンテスト第1部準特選入賞。
写真展に、98年「原風景大和路山辺の道」、2004年「私の見た街角 イタリア」(以上個展、奈良市写真美術館)などがある。 |
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