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第15回酒田市土門拳文化賞受賞作品展
姫崎 由美展 [gifted ―誰かが誰かを思うこと―]
5/12 (火)~5/25 (月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休 |
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<写真展内容>
作者は普段、知的障害者と呼ばれる人たちと接することを仕事としており、彼らの人として優れた面に触れる機会に恵まれ、たくさんのことを学ばせてもらっているという。
彼らがそこにいるだけで、この生きにくい社会の中に確実にゆるやかな空気を生み出している。もちろん健常者たちと同じ現代社会に生きているので、そばにいればお互いの感情に行き違いが生じることもあるが、誰かが、その人たちのことをいつも心のどこかで気にかけ、思いやるというコミュニティが、彼らを中心にして形成されていることは確かだ。また、「gifted」―天から与えられたのではないかと思えるような自然の姿を見ていると、その存在自体に価値があるように思えるという。
作者は「会えてよかった!」と思える瞬間を、何年間かかけてシャッターを切り続け、今回のポートレート写真にまとめた。
彼らと向き合い、その存在を見つめることで、誰もがのびやかに生きていける社会を探る手立てが得られるのではないだろうかと、作者は思っている。
モノクロ30点。 |
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<作者のプロフィール>
姫崎 由美(ヒメサキ ユミ)
1967年岡山県倉敷市出身。90年より松本路子の写真ワークショップ「エムズ・ワークショップ」に参加。97年12月よりNPO法人ぱれっとの運営する知的障害者のグループホーム「えびす・ぱれっとホーム」の職員となり、現在に至る。
写真展に、97年「愛しのオストレル」(東京写真文化館)、98年「君といた時間~牧場の詩」(The Third Gallery Aya/大阪)、2008年「gifted―誰かが誰かを思うこと―」(ギャラリーかれん/神奈川、カフェ・パーチェ/東京)、2009年土門拳文化賞受賞作品展「gifted ―誰かが誰かを思うこと―」(土門拳記念館/山形県酒田市)などがある。 |
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