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大阪ニコンサロン


juna21
桑原 久美子展 [いき]
今江 洋展 [Subtle Perception]

5/7 (木)~5/13 (水)
11:00~19:00(最終日は15:00まで)
会期中無休




[いき]

<桑原 久美子展>
街行く人々は、うつむきがちに肩をぶつけ合いながら歩いている。
私たちは今、どのくらい先を見て進んでいるだろうか。
私たちは、自分以外の存在について、あるいはもっと大きな、目に見えない物事に対して、どれだけ想像をめぐらすことができるだろうか。
スナップショット(ストリートフォト)は、この時代を生きることについて考えるきっかけを与えてくれる。

作者は写真を始めて3年目、初めての個展である。映像と写真を学ぶ芸術学校(社会人学生)時代、祖父が遺した一眼レフカメラを手に、撮影を始めた。何気ない当たり前の日常の光景が写真になることによって、場の空気やその場が内包する感情などが誇張されたり、寓意性をまとって、限定的な意味だけでない普遍的な意義を得たようにみえるとき、作者は写真というものに一層の興味を覚える。
声の仕事をしてきた作者は、今度は、写真で語ることを試みる。



<作者のプロフィール>
桑原 久美子(クワバラ クミコ)
1973年長野県生まれ。2008年早稲田大学芸術学校空間映像科卒業。





[Subtle Perception]

<今江 洋展>
カメラをもって見知らぬ人と向き合うと、独特でファジーな空間が現れるが、そこに内在されている可能性は様々であり、写真を媒介にして繋がりうることの不思議さを思い知らされる。
今の今まで自分の人生と全く直接的な関わりを持っていなかった人と、写真を通して瞬時になにがしかの関係性を作りだしていく事で呼び覚まされる感覚は、時に強烈な現実感を帯びて切実に作者に迫ってくる。それは散漫であったはずの可能性の色々が、ある一点に収斂されるといった感覚にも似て、魔術的な魅力をもっている。
私たちの前にはあらゆるコミュニケーションのツールが用意されているが、カメラというツールを用いて、物理的に一対一で人と向き合うということから起こりうること、作者はそれに興味をもっている。
これら全ての写真は町中での偶然の出会いを発端にしている。出会うということを写真の原点にするならば、作者はそこから作者と被写体との相互認識が指し示す方向を見つめて見たいと思っている。また、作者はその先には信じるに足る何かが在る気がすると仄かに期待している。



<作者のプロフィール>
今江 洋(イマエ ヨウ)
1980年神奈川県生まれ。2007年 School of the International Center of Photography 卒業。
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