銀座ニコンサロン

ダニエル・マチャド展
[幽閉する男]
2/18 (水)～3/3 (火)
10：00～19：00（最終日は16：00まで）
会期中無休

＜写真展内容＞
地球の裏側には違う時間が流れていたのを知っているだろうか？
二十世紀、第二次世界大戦期を経て困窮したヨーロッパや日本と対照的に、アルゼンチンとともに栄華を極めた国ウルグアイ。南米のスイスと呼ばれた小国は、その後軍事政権、経済破綻を経て、下降の途の歴史をたどる。
かつて国会議員や軍の幹部を輩出した由緒ある“彼”の家族は、国の衰退と並行して、一人、また一人と亡くなった。
内務省法務部門の最高幹部を務めた“彼”は、ずっと独身だった。そして叔母をあの世に送った後、最後の一人となった。
たったひとりでこの「邸宅」に住む“彼”（ホセ）の暮らしは静かだ。輝いた過去を閉じ込めて守ろうとして、自らも幽閉してしまった男。でもそれが、彼の未来への選択だ。
カラー32点・モノクロ8点。

＜作者のプロフィール＞
ダニエル・マチャド
1973年モンテビデオ生まれ。ウルグアイ東方共和国立大学建築学科にて建築・コンピューターグラフィックス専攻。建築課程修了。2000年より写真制作を始め、ブエノスアイレス（アルゼンチン）でフォトグラファーとして活動。06年より東京在住。
アルゼンチン、ウルグアイ、オランダ、スペイン、ブラジル、フランス等において個展・グループ展開催。インターナショナル・フォト・フェスティバルへの参加、入賞（08年フォトエスパーニャファイナリスト／ポルトガル・インターナショナル・イメージ・フェスティバル3位など）多数。