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大丸 剛史展 [東京タワー]
12/16 (火)~12/29 (月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休 |
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<写真展内容>
作者は東京タワーの近くを歩いていて、街並みの隙間から先端だけが見えたり、ビルに一部が反射したりする状況に数多く出会った。確かに300メートル以上の高さを誇る紅白の電波塔は、周囲の建築物や街並みから抜群に目立っていて、断片や映り込みが見えただけにも関わらず「東京タワーだ」とすぐに分かる。
外見だけでなく、国家全体の希望があった時代に建設され、半世紀もの間日本と東京のシンボルとして培ってきたイメージとしての姿も作用しているのだろう。(ちなみに、本展開催中に東京タワーは開業から丸50周年を迎える)
ある時、作者はタワーの断片が経験や記憶との化学反応を起こし、頭の中であの全体像が瞬時に膨らんでいく、そんな想像をした。
イメージという能力は、どこまで東京タワーを構築させようと脅迫するのか。あるいは、どこまで細切れにすれば東京タワーから解放されるのか。その分水嶺はどこにあるのか。
もしかしたら、ものの姿とは不完全で不安定な私たちそれぞれの頭の中にしかないのかもしれない。
先日、東京都墨田区に現在建設中の新タワーの名称は「東京スカイツリー」に決まった。誰もが予想した「新東京タワー」にならなかったのは、現タワーの持つイメージや歴史を受け継ぐことがいかに困難であるかを物語っているように思える。カラー30点。 |
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<作者のプロフィール>
大丸 剛史(オオマル コウジ)
1980年福岡県生まれ。2004年早稲田大学社会科学部卒業。07年早稲田大学芸術学校空間映像科入学(現在同校写真専攻在籍)。 |
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