Nikon Imaging
Japan
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銀座ニコンサロン


石川 直樹展
[Mt. Fuji]

11/26 (水)~12/9 (火)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休



<写真展内容>
七大陸の最高峰へ登るためのトレーニングとして登りはじめて以来、富士山に登った回数は20回を超える。冬山の技術を修得する雪上訓練で幾度となく氷の斜面をはいつくばり、夏はトレーニングのために走って登ることもあった。作者にとって富士山は眺める山ではなく、登るための山である。
日本の最高峰である富士山は、広重や北斎の浮世絵などを通して、あるいは観光写真や絵はがきなどによって日本の象徴的イメージとして古くから国内外に知られている。海外から見たフジヤマ的なイメージ、また日本の美的シンボルとしての表象、そうした数ある写真群から一度離れ、作者自身の登山の出発点である“登る山”としての富士山をとらえてみたい、それが撮影をはじめた理由だった。
展示は、夏の盛りと厳冬期の富士山を幾度となく登攀しながら撮影した作品と、夏の終わりに開催される富士吉田の火祭り、そして上空からの空撮作品で構成する。厳冬期の富士山は訓練された登山家でさえも登攀を躊躇する山であり、それを19歳の時になんとか登り切った時が作者と山とのつき合いのはじまりだった。作者の原点としての確かな富士山を展示する。



<作者のプロフィール>
石川 直樹(イシカワ ナオキ)
1977年東京生まれ。2008年東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。06年、さがみはら写真新人奨励賞、ニコンサロン三木淳賞、08年日本写真協会新人賞、講談社出版文化賞受賞。現在多摩美術大学芸術人類学研究所研究員。
おもな写真展(個展)に、2003年「for circumpolar stars 極星に向かって」(エプサイト/東京)、05年「THE VOID」(新宿ニコンサロン)、07年「POLAR」(コニカミノルタプラザ/東京)、「NEW DIMENSION」(銀座ニコンサロン)、「POLAR」(SCAI THE BATHHOUSE/東京)、08年「VERNACULAR」(銀座INAXギャラリー/東京)などがあり、ほかグループ展多数。また写真集に、03年『POLE TO POLE 極圏を繋ぐ風』(中央公論新社)、05年『THE VOID』(ニューハイメディアジャパン)、07年『NEW DIMENSION』(赤々舎)、『POLAR』(リトルモア)、08年(11月刊行予定)『VERNACULAR』(赤々舎)、『Mt. Fuji』(リトルモア)などがある。
パブリックコレクション:上海視覚芸術大学、東京都現代美術館
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