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ニコンサロン特別企画展
「木村伊兵衛のパリ」展
5/7 (水)~5/21 (水)
11:00~19:00(最終日は15:00まで)
会期中無休 |
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<写真展内容>
本企画展は、大阪ニコンサロンのヒルトンプラザ・ウエスト オフィスタワー13階への移転を記念する写真展で、大阪ニコンサロンと新設したニコンサロンbis大阪の2会場を使用し、2週間にわたって開催します。
大阪ニコンサロンは、1968年の銀座ニコンサロン開設から5年後の1973年3月に、心斎橋に開設されました。以来今回の移転まで914回の写真展を開催し、関西地域において写真文化の一端を担うべく活動を重ねてきました。
本展は、木村伊兵衛が1954年(昭和29年)と1955年(昭和30年)の2回にわたって欧州外遊をした際、もっとも印象の強かったパリをニコンSとライカM3を使用して撮影したものです。フィルムは、モノクロに加えてその頃コマーシャル以外で使われることが珍しかったカラーポジフィルムを使用し、新たな写真表現の実践を試みています。また、当時一般の人たちが海外旅行するのは、外貨持ち出し制限の関係で大変難しい時代でしたが、弊社(旧日本光学工業(株))がカメラの輸出促進視察の名目で外貨を準備し、渡航が実現したものです。
パリでの木村伊兵衛は、アンリ・カルティエ=ブレッソンを訪ね、またカルティエ=ブレッソンの紹介で、パリの下町を愛したドベール・ドアノーと親密に交流しました。そのことにより、その後の作品制作に大きな影響を受けたといわれています。
本展では、ニコン収蔵作品からカラー作品100点を展示します。 |
撮影:田沼武能 |
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<作者のプロフィール>
木村 伊兵衛(キムラ イヘイ)
1901年(明治34年)東京市下谷(現東京都台東区)に生まれる。20年台湾台南市の写真館で写真技術を習得し、アマチュア写真家として頭角を現す。帰国後の24年には日暮里に写真館を開業、花王石鹸広告部の嘱託、名取洋之助の主宰する日本工房の設立などに参画する。32年野島康三、中山岩太、伊奈信雄らと写真同人誌『光画』の活動に参加し、下町のスナップ、人物写真など数多くの傑作を発表。舞台写真や女性写真などにも境地を拓き、日本を代表するスナップ写真の名手としての地歩を築く。大戦後は長年にわたって『秋田』を撮り、月例写真コンテストの審査員としてアマチュア指導にも尽くした。50年日本写真家協会の初代会長となり、ニッコールクラブ会長や、68年のニコンサロン開設から運営委員を務めた。74年没。翌年には木村伊兵衛写真賞が創設された。
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