Nikon Imaging
Japan
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新宿ニコンサロン


内野 雅文展
[車窓から]

4/15 (火)~4/28 (月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休



<写真展内容>
日々の生活の中、寄り道、立ち止まる事は何処かへ忘れてきてしまったのだろうか。。
ただ目的へ急ぐことばかりが求められることが多い。それは現代文明が内在する“スピード・生産性・効率万能主義”とでもいうことなのだろうか。

旅に出る。
旅の目的は、はっきりしたものがあるものの、目的地に行くことだけが〔旅〕ではなく、その目的地に着くまでの〔過程〕が旅そのもの。
そこにはなんら特別な場所、特別な時間は要らない。寄り道をしながら各駅列車に乗り、道中の窓からみえる光景は、次から次へと途切れることなくその地域のたたずまいや日常生活を見せてくれる。
どこかへ向かう列車に揺られながら、たまたま乗り合わせた人たちと一緒に、車窓から見える景色をそれぞれに眺める。窓の外では春の訪れを待ち侘びるかのように桜が咲きはじめたり、日傘が手放せない日差しの光景だったり、柿の実が赤々となっていたり、雪が降り積もっていたりする。それらの光景は、ここではない他のどこかでもあり得るのかもしれない。
そんな一つ一つの情景を、漆工の技のように何層にも何層にも積み重ねる。

日本の輪郭、かたちをなぞるように作者の列車での旅は、これからもしばらくつづく。
(作者がニコンサロン展のために書いた遺稿)
カラー45点。



<作者のプロフィール>
内野 雅文(ウチノ マサフミ)
1973年東京都生まれ。96年東京造形大学造形学部デザイン学科デザイン専攻1類写真コース卒業。2008年元旦、撮影中に急性心不全にて急逝(享年34歳)。
主な写真展に、96年「東京ファイル」、99年「うりずん―沖縄先島」(以上、新宿コニカプラザ/東京)、2001年「写真・内野雅文2001」(12回連続毎月写真展、ギャラリーニエプス/東京)、02年「野ざらし紀行」(銀座ニコンサロン)、03年グループ展『写真2003』「ケータイ」(つくば美術館/茨城)、「野ざらし紀行」(ギャラリーナダール/大阪)「空と海への巡礼」(再春館ギャラリー/東京)、04年「ケータイ 1996-2004」(新宿ニコンサロン)、05年「カガミ ノ ナカ」(コンテンポラリーフォトギャラリー/東京)、「IDOLS」(ギャラリーニエプス/東京)、グループ展『mio写真奨励賞2005入賞作品展』「A Train Window in spring」(天王寺ミオ mioホール/大阪)、06年『内野雅文 photo works 1996-2006』「車窓から」「うりずん―沖縄先島」「空と海への巡礼」「野ざらし紀行」「ケータイと鏡」(以上、gallery176/大阪)、グループ展『写真の蓋然性』「ケータイ」「カガミ」「アイドル」(東京造形大大学院渋谷サテライト/東京)、07年『内野雅文 photo works 1996-2006』「アイドル」(gallery176/大阪)、グループ展『ミオ写真奨励賞フォトライブラリー』(天王寺ミオ11階ライトガーデン/大阪)がある。
04年、写真集『ケータイと鏡 1996-2004』を出版。06年写真展『内野雅文 photo works 1996-2006』の図録「masafumi UCHINO : photo works 1996-2006」を出版。
また、1997、1999、2000、2001、2003、2004、2005、2007年度の『ヤングポートフォリオ』(主催:清里フォトアートミュージアム)において、作品がコレクションされている。
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