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広瀬 美紀展 [Requiem 東京大空襲]
3/5 (水)~3/18 (火)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休 |
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<写真展内容>
62年前、東京大空襲で亡くなった人が10万人余りいて、その多くが名前もわからず、公園や空地、寺院などに数年間仮埋葬されたことを初めて知った作者は、東京の90ヶ所近くある仮埋葬地を撮影すると何かが見えるかもしれないと考え、しばらく仮埋葬地を撮り歩いた。
その多くは、親子が遊ぶ普通の公園、普通の寺院で、そこが仮埋葬地だったとは想像もつかない平和な日常の風景であった。
作者は東京大空襲の実態を少しずつ知るようになると、この大空襲で生き残った人を撮影しなければ、と考えるようになった。当時20歳代だった人は現在80歳代、小学生だった人は、多くは疎開していて空襲の体験はない、ということを考えると、いま撮影し、記録を残さなければ被災者たちの思いは永遠に封印される、と気付いたからだ。
作者は仮埋葬地を撮影すると同時に体験者の取材撮影を開始した。そして昨春、東京大空襲の被害者112名が、国に謝罪と賠償を求める集団提訴をすることを知った(2007年3月9日提訴)。民間人の犠牲者に対し、何らの補償もないまま放置した国の責任を問うものである。モノクロ55点 |
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<作者のプロフィール>
広瀬 美紀(ヒロセ ミキ)
1977年東京に生まれ、神奈川県相模原で育つ。2000年工学院大学工学部応用化学科卒業。02年北里大学大学院医療系研究科医療人間科学群人間科学原論養老研究室修了。02~04年神奈川県公立中学校・高等学校で理科の講師。04年日本写真芸術専門学校Ⅱ部入学。05年同校報道芸術科樋口ゼミ卒業。現在フリーで活動中。 |
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