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榎本 聖一展 [永遠の時 島国サルデーニャ]
12/12 (水)~12/28 (金)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休 |
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<写真展内容>
サルデーニャは、地中海に点在する島の中で、シチリアに次いで2番目に広い島である。面積は愛媛県を除いた四国とほぼ同じで、人口は約166万人である。
この島には、紀元前1500年から紀元前238年にかけて、ヌラーゲ文明と呼ばれるサルデーニャ固有の文明が栄えていた。その後、サルデーニャは島の小麦、オリーブ、葡萄などの農産物や亜鉛、銅などの鉱物資源を求めたフェニキア、ローマ、スペイン等に侵略され、植民地としての統治が続いた。サルデーニャ人たちは各時代の征服者たちからの長期間に及ぶ苦い従属の経験をしながらも、自らの確固たるアイデンティティーを形成し、魅力的な独自の伝統文化を築いてきた。
近年、サルデーニャ人たちはグローバル化の激しい波によってもたらされる数多くの社会の歪みに対峙する中で、イタリア共和国の国民である以前にサルデーニャ島民であることを強く自覚している。例えばサルデーニャ語を、イタリア語の一方言ではなく新ラテン語の一言語として保護し、活用促進する運動の存在などは、イタリア本土のイタリア人たちとは異なる独自のアイデンティティーを見失わない努力の現れである。
このサルデーニャ島のカリアリ(島の南端に位置する人口約20万人の州都)に、作者は1997年から2007年まで在住した。その間作者は、サルデーニャの自然環境と伝統文化を貴重な財産として愛する多くの誇り高きサルデーニャ人を知った。そして彼らの生活とその基盤である風土にレンズを向け続けたことにより、この島に対する作者の理解と愛情は一層深まった。
本展では、作者の10年間にわたるサルデーニャとの交歓の結晶としての写真を展示する。モノクロ99点。 |
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<作者のプロフィール>
榎本 聖一(エノモト セイイチ)
1949年東京都生まれ。72年芝浦工業大学建築工学科中退。
2004年「写真:見ることは再び見ることである」(トリノ市立現代美術館/イタリア)に出品。06年個展「永遠の時 榎本聖一のサルデーニャ」(カリアリ市立芸術文化センター/イタリア)を開催し、図録を出版。 |
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