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Japan
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新宿ニコンサロン


高塚 陽一展
[路上の賢人]

11/13 (火)~11/19 (月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休



<写真展内容>
「竹林の七賢」は、伝統的な道徳の形骸化によって偽善が横行した社会に抗するために、竹林にあって自由な生命と自然と奔放な精神の歓喜を求めつつ、なお自己自身に対する精神の戦いを貫いた人々であった。そして世は、彼らのありように触れる中で、彼らを「賢人」と呼んだのである。
自らの命を絶つ人々が年間3万人を超えるこの日本の社会にあって、常人では想像もつかない悲しみや憂いに包まれながら、なお生き続けていこうとする人々がいる。社会は、彼らを「ホームレス」と呼ぶ。しかしその呼び名は、彼らの本当の姿を現しているものなのだろうか。彼らはこの矛盾した社会の中にあっても、なお死を選ばず、生き延びることを選び取り、そしてその生に、尋常ならぬこだわりをもって生活している。その姿は、あの「竹林の七賢」を思わせるほどの「生きる」という戦いを貫いている姿ではないだろうか。作者はそれゆえに彼らを「賢人」と呼んだ。
作者は、本作品によって想像もつかない労苦の中にありつつ今を力強く生き抜いている人々があることに触れてもらいたいと思っている。そしてその姿に触れることによって、自分のありようと照らし合わせ、それぞれにとっての「生きる」について、考えるひとつのきっかけになることを希望している。カラー40点。



<作者のプロフィール>
高塚 陽一(タカツカ ヨウイチ)
1962年神奈川県生まれ。82年同志社大学神学部入学。86年新居高行写真事務所入所。同年より写真家児島昭雄氏に師事。88年東京神学大学入学。92年日本基督教団千葉教会に教師(伝道師)として就任。2000年日本基督教団相武台教会に教師(牧師)として就任。現在に至る。フォトシティさがみはらサポーターズクラブ参与役員。
写真展に05年「光と影の軌跡 60年目のひろしま」(新宿ニコンサロン)があり、同年キリスト教新聞に同じ題で連載掲載される。
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