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石川 直樹展 [NEW DIMENSION]
10/11 (木)~10/16 (火)
10:00~18:00
会期中無休 |
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<写真展内容>
作者は世界中に点在する先史時代の壁画とそこにいたる道程を、およそ6年にわたって撮影してきた。
狩猟生活を基本とする先史時代の人々にとって壁画の中の動物たちは、岩に描かれた絵であることを超えて動物そのものとして機能していた。壁画に向かって何らかの呼びかけを行えば、その獲物は捕獲される。原始社会では目に見える世界と見えない世界のあいだに断絶はなく、神秘を媒介することなしに、石や土偶や壁画と鹿や熊などを直結させることができた。
洞窟や岩壁に絵を描く、あるいは刻みつけるという行為は、皮相な現実を超えた四次元への通路をひらく身ぶりであり、多分に呪術的な意味合いを帯びている。数千年、古くは数万年前に誕生したこれらの壁画群は、目に見えない世界と現実とをつなげる太古の人々の強い意志と、その交渉の過程を示す生々しい痕跡であるといえるのではないか。
作者は壁画を前にして、原初の知覚の一端に触れる。意識の内側にある未踏領域へ注意深く進入しながら、同時にいまそこにある世界の外側へと躍り出ること。太古の壁画は、作者にとってそうした臨界点へ近づくための鍵そのものかもしれない。
カラー90点。 |
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<作者のプロフィール>
石川 直樹(イシカワ ナオキ)
1977年東京都生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科博士課程在学中。多摩美術大学芸術人類学研究所研究員。2006年第8回三木淳賞、さがみはら写真新人奨励賞受賞。
写真展に、03年「for circumpolar stars 極星に向かって」(エプサイト/東京)、05年「THE VOID」(新宿ニコンサロン)、07年「POLAR」(コニカミノルタプラザ)(以上個展)のほか、主なグループ展に、04年「On The Edge of Nowhere 二つの異なる“自然”」(kuspace wien/ウィーン)、「フォトドキュマン STILL & MOVE」(杜のホールはしもと/神奈川)、05年「SKY HIGH」(KPOキリンプラザ/大阪)、06年「New Visions of Japanese Photography」(雅巣画廊/上海)、「epSITE retrospective 1998-2006」(エプサイト/東京)などがあり、写真集に、『POLE TO POLE 極圏を繋ぐ風』(中央公論新社、03年)、『THE VOID』(ニーハイメディアジャパン)などがある。また、上海視覚芸術大学に作品がパブリックコレクションされている。
※近刊『NEW DIMENSION』(赤々舎刊、07年9月中旬発売予定) |
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