大阪ニコンサロン

鬼海弘雄展
[東京夢譚]
10/4 (木)～10/9 (火)
10：00～18：00
会期中無休

＜写真展内容＞
作者は写真に興味をもちはじめてから三十数年間、浅草で出会う市井のひとの肖像、そして、ひとの暮らす場所としての町の風景写真を茫洋と撮りつづけてきている。
ポートレイトでは、ひとの一瞬の表情でなく、来し方や「溜められた時間」を撮れないものかと試み、また町の写真では、あえて人を画面に入れないで、その場所にしみ付いた人の営為の影や暮らしのにおいをすくい取り、固有の「場所の肖像」を撮りたいとつづけている。
本展は、町シリーズの「東京迷路」(1999年刊)につづくものである。

＜作者のプロフィール＞
鬼海弘雄（キカイヒロオ）
1945年山形県生まれ。68年法政大学文学部哲学科卒業。1987年写真集『王たちの肖像』（矢立出版）出版、88年日本写真協会新人賞、第13回伊奈信男賞受賞。92年写真集『INDIA』（みすず書房）出版、「写真の会」賞受賞。96年写真集『や・ちまた』（みすず書房）出版。99年写真集『東京迷路』（小学館）出版、フォトエッセイ『印度や月山』（白水社）出版。2001年写真集『しあわせ・インド大地の子どもたち』（福音館書店）出版、第2回さがみはら写真賞受賞。03年写真集『PERSONA』（草思社）出版、第23回土門拳賞受賞。04年日本写真協会年度賞受賞。05年写真集『In-between ポルトガル・マルタ』（EU・ジャパンフェスト日本委員会）、07年フォトエッセイ『東京夢譚』出版。