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稲宮 康人展 [「くに」のかたち HIGHWAY LANDSCAPES OF JAPAN]
7/3 (火)~7/9 (月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休 |
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<写真展内容>
今の日本には使われている高速道路が8,920kmあり、建設中の路線、建設予定路線を合わせると15,000kmにもなる。首都高速や阪神高速を含めれば、総延長は更に伸びる。
作者は2005年から07年にかけて高速道路が在る風景を撮影するために日本全国を回った。高速道路を使っての移動は目的地までを最短で結ぶが、その間にある土地は流れ過ぎていき、目に入ってこない。高速道路の外側は関心の無い人にとっては存在していないようなものである。しかし同じ日本といっても都市と地方、北と南、海と山、日本海と太平洋で地形や気候は大きく異なっている。多くの人にとっては存在していない普通の地域こそ、多様な環境に適応する中で人々が編み出してきた多種多様な暮らしを読み取ることができる。
展示するのは、北は北海道から南は鹿児島まで全国に延びている高速道路とその高速道路を取り囲む普通の風景との写真である。個人が見た風景の記録ではあるが、そこに刻まれた現在と過去を読み取り、今後進んで行くべき方向性を考える上での一助になることを作者は願っている。モノクロ48点。 |
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<作者のプロフィール>
稲宮 康人(イナミヤ ヤスト)
1975年生まれ。97年中央大学文学部歴史学科国史学専攻卒業。02年日本写真芸術専門学校卒業。05年郵船航空サービス退社。 |
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