|
|
|
児玉 房子展 [「希望」の現在]
7/5 (木)~7/10 (火)
10:00~18:00
会期中無休 |
|
<写真展内容>
作者が1992年に出版した写真集『千年後には・東京』は、バブル経済に沸き立った東京の、若者のさまざまな姿と重なった。
その後、気がつくと経済の構造が変化し、企業の都合だともいわれるが、会社も飲食店もどこも、アルバイト社員、派遣社員の採用がすっかり増えた。その結果フリーター、ニートといわれる人たちが若者の中で増え続け、大きな社会問題の一つになっていた。
街や若者を撮り続けてきた作者は、それらの変化の現実に直面し、このままでは若い人の未来は?…と考えるのだが、撮影に出向く現場では、雇用条件に関係なく懸命に働き、技術を学び、なにものかになる時をめざしている若者に出会う。また、途上国へ思いを寄せ、他人に手を差しのべ、新しい共生の価値を求めようとしている人たちがいる。作者はそういった若者たちの現実を、「希望」の現在として見続けてゆこうとしている。カラー50点。 |
|
<作者のプロフィール>
児玉 房子(コダマ フサコ) 1945年和歌山市生まれ。67年桑沢デザイン研究所写真研究科卒業。70年「写真年鑑70」(平凡社刊)の“若い眼”に選ばれ、75年フリーとなり、「グラフィケーション」、雑誌、単行本、新聞に写真を発表し現在に至る。
写真展に、「クライテリア」「東京キネティック」「TOKYO PHOTOGRAPHS」「花ざかりの頃・街の人々」「東京郊外」があり、他に「11人のイタリア・日本の写真家展」「ABOUT BIGCITIES」「女性写真家のまなざし展」に出品している。また、写真集に「クライテリア」「千年後には・東京」(93年度日本写真協会年度賞受賞)がある。 |
|