Nikon Imaging
Japan
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新宿ニコンサロン


荒 多惠子展
[ルート 1]

6/26 (火)~7/2 (月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休



<写真展内容>
作品は、昨年行った写真展「胸神(muna kami)―乳がんになった日から―」の続編である。
作者は病になったあと、死に直面した恐怖を拭い去るすべがなかなか見つからず、女としての自信を喪失していた。もはや妻としての自分も見失い、ひとりになる決心を固めた。
精神的にも肉体的にも病んでいて、ふたつあった胸はもはやひとつしかない。そのことに自分を重ねたのかもしれない。客観的に捉えられたら、自虐行為だろう……。
だが、ひとりになりたくて離婚したにもかかわらず、ひとりの孤独には打ちひしがれた。自分の中に女を見つけたこともあった。背中が無性に寒かったこともあった。ひとりになりたかったはずなのに、ふたりが恋しかった。
次第に落ち着きながらあたりを見渡すと、今の日本ではふたりになれない、なろうとしない、ひとりの人間の多さに驚きを覚えた。
この1以上になれない「√ 1」の存在。自らを否定しながら、本展で現在の「√ 1」のありようを考えようとしている。カラー33点・モノクロ4点。



<作者のプロフィール>
荒 多惠子(アラ タエコ)
東京浅草生まれ。香蘭女学校高等学校卒業。駒澤大学文学部国文学科卒業。大橋治三氏に師事。須田塾ワークショップゼミ参加。「X-QUEST・劇団電動夏子安置システム」スチール担当などフォトグラファーとして活動中。NPO法人J.POSHピンクリボン個人サポーター。2000年、日本写真家協会(JPS)展において銅賞受賞。07年、「「胸 神(muna kami)」乳がんになった日から」で、第13回酒田市土門拳文化賞奨励賞受賞。
写真展に、2005年「白い夏」(Roonee)、06年「「胸 神(muna kami)」乳がんになった日から」(新宿ニコンサロン・大阪ニコンサロン)、06年「オリヒメの涙」(Roonee)などがある。
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