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ニコンサロン特別展 ハナブサ・リュウ展 [美の王国]
6/7 (木)~6/19 (火)
10:00~18:00
6/13 (水) 休館 |
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<写真展内容>
作者は、美術館という小宇宙のなかで、ギリシャ、イタリア、フランスの人体彫刻や裸体絵画の持つ美の世界を写真で表現することを続けている。それは、肉体の持つ普遍的なエロティシズムを探すことでもあり、芸術表現におけるヌードの歴史を振り返り、自分の探求との共通点を求めることでもある。
西洋の人体彫刻は紀元前のギリシャから脈々と同じ姿勢が受け継がれている。その姿勢とは、「人体にどう美意識を注ぎ込むか」に集約されると作者は思う。その美意識は「普遍」にもつながっていて、絵画や彫刻などをあらためて凝視することで、ただ鑑賞者として見ていた時と違った発見があった。
身体を静止した表現にする点では、写真と人体彫刻や裸体絵画には深い共通点があるように感じることから、作者自身が実際ヌードやポートレイトの写真を撮る姿勢と同じだと考えるようになった。だからこそ作者は、人体彫刻や裸体絵画に惹かれ、撮り続けている。作者自身の「美の王国」を築くために……。 |
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<作者のプロフィール>
ハナブサ・リュウ
1949年大阪府生まれ。20代後半から断片的にパリに住んで、フランス国内はもちろん、イタリアをはじめ、イギリスやスペインなど、ヨーロッパを主なフィールドに活動。アーティストのポートレイト、ファッションやヌード、豪奢なホテルや料理、歴史的なアート作品など、ヨーロッパ文化の真髄をテーマにし続けている。作家やアーティスト、料理のシェフとのコラボレーションも多い。写真集に、「フェミニテ」、「プレザンス」、「BACK」、「MARURU」、「PARIS PARIS」他多数。共著に、「イノセント」、「アラン・デュカス」、「ルーヴル美術館」、「パリ オルセー美術館」など。写真展に、「もうひとつ何か」、「パリに生きる女たちの肖像」、「創造の時」、「KABUKI」、「巴里神話」、「BAROQUE」、「BODY WORK」他多数。現在、日本写真家協会会員。ニッコールクラブ顧問。 |
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