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桑田 太写真展
[遅 春]
11/7 (火)~11/13 (月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休 |
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<写真展内容>
老猫の治療で赴いた川向こうの町の、病院の周りを撮影したものである。
作者自身老いを自覚する年齢となり、ある方向に被写体を求めていた。
雄々しく動く建設機械に逞しさを感じたり、まるで包み込むような網に、袋に驚く。窓を塞いだり、境をめぐらす囲いは何者も寄せつけない自己主張を覚える。
ほとばしり、勢い溢れる水の流れに感動、水泡の清々しさ。
存在することで夢を開き、咲き誇るように役目を果たし、やがてそっと終える。
それぞれが生を受けたように活き活きと語りかける様子が見えてくるようだった。
一連の作品づくりは、もやもやとした情感で小さな火花を起こした。
愛猫は撮影の途上で命尽きたが、本展で発表することができ、最良の慰めとなった。モノクロ50点。 |
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<作者のプロフィール>
桑田 太(クワダ フトシ)
1940年北朝鮮咸興南道生まれ。46年日本へ引き揚げる。71年印刷業経営の傍ら写真を始めるが、数年で中止。2000年経営を交替し、写真を始める。同年アサヒカメラ組写真へ応募。1位他入賞。04年より写真展に目覚め、数十枚による個展6回、グループ展5回開催。写真集に『汐入川』(2005年)がある。 |
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