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中東 正之展
[サヨナラ軍艦アパート]
10/12 (木)~10/24 (火)
10:00~18:00 10/18 (水) 休館 |
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<写真展内容>
1931年、大阪市は浪速区内のスラム地域の改良事業として、鉄筋コンクリート3階建て、水洗トイレ、ダストシュートを備えた近代的アパート、市営下寺住宅を完成させた。続いて33年に完成した南日東住宅、北日東住宅とあわせ、通称「軍艦アパート」と呼ばれる。その由来は、屋上にかまどの煙突が並んで突き出たシルエットによるといわれるが、「出し屋」といわれる無秩序な増築によるフォルムも、軍艦の艦橋めいた印象をあたえている。
南日東、北日東住宅は2001年、2002年に相次いで解体され、最後に残った下寺住宅は、現存する最古の鉄筋公営住宅であるという。しかし、老朽化には勝てず、その役割を終えることになった。住民の転居期間は2006年の1月初旬から2月末日まで。この慌ただしい期間に、静かに灯が消えようとする軍艦アパートの、夜の姿をとらえた。カラー40点。 |
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<作者のプロフィール>
中東 正之(ナカヒガシ マサユキ)
1962年大阪府寝屋川市生まれ。16歳から写真をはじめる。97年頃デジタル出力に転向。2005年JPS展文部科学大臣賞受賞。写真家。埋蔵文化財調査員。
写真展に02年「NICE NIGHT FOR A WALK」(銀座ニコンサロン)などがある。 |
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