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juna21
今村 拓馬展 [Kids ―existence―]
古林 洋平展 [奄美の光]

栂野 哲慶展 [時々時を思う時]

5/4 (木)~5/9 (火)
10:00~18:00
会期中無休




[Kids ‐existence‐]

<今村 拓馬展>
子どもは社会を映す鏡だ。作者は彼らの自宅を訪ね、子ども部屋を中心とした場所で、子どもたちを撮影してきた。それらを見つめることによって見えてくることは、実に多岐に渡る。
現代の暮らしは非常に密室化し、外部との交わりは希薄化している。作者はモノや情報があふれた日常において、生活空間を見つめることにより、社会の一面を垣間見ることができるように思っている。また、その中で暮らす彼らと対峙することによって、子どもたちの置かれた状況や、彼らの日常、次世代の担い手である彼らの未来を考えるひとつの引き金になることを作者は願っている。カラー約40点。



<作者のプロフィール>
今村 拓馬(イマムラ タクマ)
1980年福岡県生まれ。2003年九州産業大学芸術学部写真学科卒業、05年同大学院芸術研究科写真専攻修了。
写真展:03年東京写真月間「20代作家の挑戦IN & OUT」(東京都写真美術館)、04年個展「Small Melody」(コニカミノルタプラザ)、グループ展「Photo Exhibition 5」(コニカミノルタプラザ)、05年「日本の子ども60年」展(JPS・東京都写真美術館・12月17日~2006年1月9日に出品予定)
収蔵:清里フォトアートミュージアム





[奄美の光]

<古林 洋平展>
子供の頃の記憶……海の匂い、風の匂い、大地の匂い、やさしく包んでくれるやわらかな光。作者はそれら島の息づかいを体で感じることができた。
夏の終わり、作者のおじいが亡くなった。葬式には集落の人たちが集まり、家族のようにおじいの死を祝ってくれた。ここでは自然に人々が助け合い、共存して生活している。火葬場で焼かれるのを待っている間、作者は外へ出て、海を眺めていた。空は青々としていて、海はキラキラとまぶしく輝いていた。それらは、あの頃と何一つ変わらず、そこに存在していた。
今回の「奄美の光」で、作者はおじいが亡くなる前から現在も撮り続けている写真をまとめて発表する。奄美が近い存在であったことを、作者はおじいにあらためて教えられたと感じている。
奄美の光には特別な力がある。まるで母の胸の中にいるようなあったかい感じ。作者はそんな光が子供の頃から好きだった。これからも写真を通じて奄美と向き合い、その光の中に存在する世界を追い続けていくという。



<作者のプロフィール>
古林 洋平(コバヤシ ヨウヘイ)
1979年京都府生まれ。2001年東京ビジュアルアーツ専門学校卒業。現在フリー。





[WALKING TIME]


利根川から分かれる江戸川の土手には、毎日たくさんの人たちが行き交っている。同じ時間に散歩をする人、二人で話をしながら歩く人、トレーニングをする人らが土手を利用している。そんな土手を歩きながら、作者は思った。土手はその人たちの生活の一部ではないのだろうか? 歩きながらいろいろなことを考えたり、風景を楽しんだりしながら、いろいろな思いが行き交う場所なのではないか? そして、その場の雰囲気を表現したいと思い、土手の広さを生かして、パノラマでの撮影を決めた。このパノラマ写真一枚の中には、約一時間の時間が凝縮されている。時間の変化による違いも、作者がこの写真展で表現したいことのひとつだ。実際には同じ風景を見ることはできないのだが。
これらの作品はデジタルだからこそ可能な新しい表現のひとつだ、と作者は考えている。カラー4~8点。



<作者のプロフィール>

1985年生まれ。2003年日本写真芸術専門学校入学。04年第52回二科会写真部局学生部門入選。





[時々時を思う時]

<栂野 哲慶展>
すべてのものはそれぞれの時間軸で変化していく。作者は、自分自身も例外ではなく、変わっていくのだと気がつき、時間というものを強く意識するようになった。今回、自分は何に目を向け、どのように変わっていくのかということをテーマに撮り続けた作品を発表する。カラー36点。



<作者のプロフィール>
栂野 哲慶(トガノ アキヨシ)
1983年生まれ。2002年日本大学芸術学部写真学科入学、現在4年在学中。2002年北海道美術展写真部門入選。
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