Nikon Imaging
Japan
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銀座ニコンサロン


鬼海 弘雄展
[ぺるそな]

2/27(月)~3/11(土)
10:00~19:00
3/5(日)休館



<写真展内容>
作者が写真を撮る面白さを知ってから、三十数年がたつ。その間、市井の人々の肖像写真を柱として、数少ない連作だけをモノクロフィルムで撮ってきている。自分に課す「ゲームの規則」は単純で、人の営為の影を、抽象に「逃げず」に正面からレンズを向け、考え続けることだけだ。
この写真展「ぺるそな」は「王たちの肖像」「や・ちまた」と同じシリーズで、浅草を舞台に普通の人を主役にしたポートレイト集である。
今でも、他人にカメラを向けるには決断と勇気がいる。ただ、ひとがひと(他人)にもう少し思いを馳せ、興味を持てば、功利的になる一方の社会が弛み、互いに少しは生きやすくなるのではないかと思い、作者はいつも出会いの緊張を跨いでいる。そんな錯覚に駆られ、存在感のある人びとをより格好良く、大舞台に立って物語をつむぐ主人公のように撮りたいとだけ思っている。もっと人を好きになればいいのだと。
それから作者が内緒にしていることだが、写真は「芸術」などではなく、隠れている道理をあきらかにする表現方法だという、小さな妄想も抱いている……。



<作者のプロフィール>
鬼海 弘雄(キカイ ヒロオ)
1945年山形県生まれ。68年法政大学文学部哲学科卒業。1987年写真集『王たちの肖像』(矢立出版)出版、88年日本写真協会新人賞、第13回伊奈信男賞受賞。92年写真集『INDIA』(みすず書房)出版、「写真の会」賞受賞。96年写真集『や・ちまた』(みすず書房)出版。99年写真集『東京迷路』(小学館)出版、フォトエッセイ『印度や月山』(白水社)出版。2001年写真集『しあわせ・インド大地の子どもたち』(福音館書店)出版、第2回さがみはら写真賞受賞。03年写真集『PERSONA』(草思社)出版、第23回土門拳賞受賞。04年日本写真協会年度賞受賞。05年写真集『In-between ポルトガル・マルタ』(EU・ジャパンフェスト日本委員会)出版。
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