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新宿ニコンサロン/ニコンサロン bis21
フォトシティさがみはら2005
プロの部 入賞作品展

1/31(火)~2/13(月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
2/11(土)、12(日)、休館



<相模原市総合写真祭「フォトシティさがみはら」について>
写真は、芸術写真から家族写真まで広い地盤を持ち、その卓越した記録性と豊かな表現機能により、多くの人に感動を与えるものであるとともに、私たちの生活にとても身近な存在である。
相模原市では、豊かな精神文化が求められる新しい世紀の幕開けにあたり、写真文化にスポットをあて、これを「新たなさがみはら文化」として全国、世界に発信することを目指して、総合写真祭「フォトシティさがみはら」を2001年にスタートさせた。
この写真祭は、新たな時代を担うプロ写真家の顕彰と、写真を楽しむアマチュアに作品の発表の場を設けるとともに、市民が優れた芸術文化に触れたり、それぞれの場に参加できたりする市民参加型の事業で、写真をキーワードとして、時代と社会を考え語り合うことで、新世紀における精神文化の育成に貢献することを基本理念にしている。



<受賞作品について>
本写真展では、2005年10月に開催された第5回写真祭プロの部において、広義の記録性の分野で活躍している国内の中堅写真家の中から「さがみはら写真賞」1名、新人写真家の中から「さがみはら写真新人奨励賞」2名、また、アジア地域で活躍している写真家を対象にした「さがみはら写真アジア賞」1名の入賞作品を展示する。
第5回「さがみはら写真賞」には、後藤 勝氏の「絶望のなかのほほえみ―カンボジアのエイズ病棟から」が選ばれた。後藤氏は、カンボジアを足かけ10年にわたって訪れ、この間、かつて取材した病院が地雷被害者専用の病棟から感染病棟へと変わったことや、医師の言葉をきっかけにエイズ取材に取り組むことになった。入院患者たちは状況が変わることを願って笑顔の姿で撮影に応え、作者がそのメッセージを多くの人々に伝えようとしていることが評価された。
「さがみはら新人奨励賞」に選ばれた中里和人氏の「路地」は、通路としての路地のほか、路地を通して見える近景、遠景は町の匂いがあふれており、今もこの国が路地の国であることを表現したことが評価され、同じく同賞に選ばれた柳本史歩氏の「栃尾に向かって―アイル・ビー・ゼア」は、時間の流れが止まったような繊細な気配や肌理をとりおさえた写真集が評価された。また、「さがみはら写真アジア賞」に選ばれたベトナムの写真家DOAN CONG TINH氏の「重要な瞬間/ベトナム戦争の写真資料」は、作者の撮影した戦場の写真は戦争の罪を知らしめ、戦場で戦う兵士に対する民衆の感情や強い精神力、勝利への自信を表現し、平和のために奮闘する世界中の人々を力づけることが評価された。



<入賞者のプロフィール>
●さがみはら写真賞
後藤 勝(ゴトウ マサル)
1966年生まれ。92年から中南米で人権問題をテーマに活動を始め、以降、中南米、東南アジアの紛争、人権、HIV問題をテーマに長期のドキュメンタリープロジェクトに取り組む。2005年現在、バンコクを拠点に活動を続ける。
著書に99年「僕の戦場日記」、05年「絶望のなかのほほえみ:カンボジアのエイズ病棟から」(以上、めこん)、共著に05年『ジャーナリズムの条件1』「職業としてのジャーナリスト」(岩波書店)。
受賞:04年第5回上野彦馬賞、WHO世界保健機関国際写真コンペティション、02年“The photo fund 2002”Fifty Crows International Fund for Documentary Photography
 
●さがみはら写真新人奨励賞
中里 和人(ナカザト カツヒト)
1956年三重県生まれ。84年よりフリーランスのカメラマンとして活動。
写真展:95年「夢ノ手ザワリ」(新宿ニコンサロン)、2000年「小屋 無心で奔放な建築」(京橋INAXギャラリー)、04年「Rising Darkness」(高円寺イル・テンポ)、05年「N町」(茅場町・うちだ)、他多数。
写真集・著書:91年写真集『湾岸原野』(六興出版)、00年写真集『小屋の肖像』(メディアファクトリー)、02年写真集『キリコの街』(ワイズ出版)、03年『逢魔が時』(共著・ピエブックス)、04年『長屋迷路』(共著・ピエブックス)、写真集『路地』(清流出版)、05年『夜旅』(文:中野純・河出書房新社)
受賞:第15回写真の会賞
 
柳本 史歩(ヤナギモト シホ)
1976年東京生まれ。99年東京造形大学卒業。以後フリーカメラマンとして活動。
写真展に「ある人々の季節」「海辺の町」「海山の問」「遠い海・六月のさくら」他。出版物に「SEASON」「VOICES」「VIEWS」「THERE」(写真展図録)。
 
●さがみはら写真アジア賞
DOAN CONG TINH
1943年生まれ。62年、19歳で軍隊に参加し砲術を学ぶ。65年Hai Phong沿岸の要塞指揮官として従事。69年人民軍新聞の写真家(ファイター・フォトグラファー)として従軍。70~72年北ベトナム地方の激戦地を撮影。撮影された作品は、国内外の新聞、雑誌にて発表され、数々の国際写真賞を受賞。
受賞:OIJ賞グランプリ(作品名:Assault on Dau Mau base)、A.C.C.U賞グランプリ(作品名:On the way to war)、ベトナムジャーナリスト連盟賞(作品名:On the anonymous hill)
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