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石川 直樹写真展
[THE VOID]
11/1(火)~11/7(月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休 |
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<写真展内容>
撮影地は、ニュージーランドの北島、先住民のマオリの聖地として受け継がれるいくつかの原生林である。太平洋島嶼部には、海図やコンパスなどの近代計器を用いず、星や風、潮流や鳥などあらゆる自然現象を頼りに舟を目的地に導く古代航海術が受け継がれている。作者はその航海術を知るマオリの古老を訪ね、カヌーが生まれる神聖な場所を教えてもらった。そこは深い森だった。
原生林の奥へ入り込んでいくと、自分がどこへ向かっているのか、どこにいるのかさえもわからなくなるような感覚に襲われる。タイトルである『The Void』は、「空間」「無限」「すき間」といった意味をもっている。マオリの聖地は、そこを入り口にしてどこへでも伝っていける一種のエアポケットとして機能していた。すべての森はひとつの森であり、ひとつの森はすべての森に通じている。
人々を島へ導いたカヌーは、この地で生まれ、海を渡り、やがて朽ちて再び森へと還っていく。はじまりであり、終わりでもあるこの土地の先には、島の過去と未来、そして広大な海が常に在り続けている。そのような場所の存在をほんの少しでもわかちあえたらと、カラー約20点を発表する。 |
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<作者のプロフィール>
石川 直樹(イシカワ ナオキ)
1977年東京都生まれ。94年インドを一人旅し、以後、世界中を旅しながら作品を発表。2000年地球縦断プロジェクト「Pole to Pole」に参加し、北極から南極までを人力で踏破。01年チョモランマ(8848m・チベット)に登頂し、世界7大陸最高峰登頂を達成。02年早稲田大学文学部卒業。04年熱気球による太平洋横断に挑戦するも、ハワイ沖に着水。
現在、東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程に在籍しながら、ネガカラーによる作品を制作。人類学、民俗学などの領域に関心をもち、行為の経験としての移動、旅などをテーマに作品を発表し続けている。
個展:03年「for circumpolar stars 極星に向かって」(エプサイト、東京)
グループ展:04年「Visions on the move」(graf media gm、大阪)、「On The Edge of Nowhere 二つの異なる“自然”」(Kuspace Wien、ウィーン)、「フォトドキュマン STILL & MOVE」(杜のホールはしもと、神奈川)、05年「Project the Projectors 東京芸術大学大学院先端芸術表現専攻 修了作品展」(旧坂本小学校、東京)、「SKY HIGH」(KOPキリンプラザ、大阪)
写真集、著書:01年『この地球を受け継ぐ者へ』(講談社)、03年『大地という名の食卓』(数研出版)、『POLE TO POLE 極圏を繋ぐ風』(中央公論新社)、05年『全ての装備を知恵に置き換えること』(晶文社)、『THE VOID』(ニーハイメディアジャパン) |
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