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港 千尋写真展
[市民の色 chromatic citizen]
10/11(火)~10/24(月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休 |
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<写真展内容>
作者はロンドンやローマで行われた反戦デモのなかにあって、15年前に東欧を動かした革命の群衆とは、明らかに違うものを感じた。動員数は多くても、凝集しているという感じがしない。回りを見れば、ほとんどの参加者が携帯電話で話したり、メールをしたり、写真を撮っている。同じ目的のために広場に集まっているのに、どこか他の場所にいるような不思議な感じがする。
写真では色を表すクロームという言葉を使う。クロマチックは「色彩、着色」という意味だが、音楽用語では「半音階」の意味になる。写真にとっての色が音楽にとっての音に相当するなら、その諧調は半音階になる。
不安定で矛盾に満ちた今日の都市には、半音階的表現が似合うかもしれない。カメラにカラーフィルムを入れて、作者は市民の場所を探しはじめた。
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<作者のプロフィール>
港 千尋(ミナト チヒロ)
1960年神奈川県生まれ。84年早稲田大学政治経済学部卒業。現在多摩美術大学美術学部教授。オックスフォード大学客員研究員。写真家。著述家。
2002年以降の写真展(グループ展)に、「琉球烈像」(那覇市市民ギャラリー)、「サイト」(国立近代美術館)、「傾く小屋」(東京都近代美術館)などがある。
2000年以降の著作に、『予兆としての写真』(岩波書店)、『第三の眼』(廣済堂出版社)、『遠心力』(白水社)、『洞窟へ 心とイメージのアルケオロジー』(せりか書房)、『瞬間の山』(岩波書店)、『In-between』(写真集 EU-JAPAN)などがある。 |
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