Nikon Imaging
Japan
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銀座ニコンサロン


大沼 英樹写真展
[沖縄口(ウチナアグチ)]

9/20(火)~10/1(土)
10:00~19:00
9/23(金)・9/25(日) 休館



<写真展内容>
「沖縄口(ウチナアグチ)」。やわらかで独特な言い回しの沖縄弁を、現地ではこのように総称する。作者は滞在中に様々な沖縄口を耳にしたが、「イチャレバチョーデー(会えば兄弟)ヌーヒダテナーガ(あなたと差別はありません)カタリアソボ(語り合いましょう)」という言葉を特に印象深く聞いたという。その言葉に、誰をも受け入れてくれる沖縄の暖かさを感じたのだ。
沖縄戦に突入すると同時に、軍部は沖縄に対して「爾今軍人軍属ヲ問ワズ標準語以外ノ使用ヲ禁ズ。沖縄語ヲ以テ談話シタル者ハ間諜トミナシ処分ス」という命令を下した。標準語以外の言葉を使う、すなわち沖縄口を使用するだけで敵とされたのだ。
国内で唯一、本土決戦の場として土地を血で染められた沖縄。沖縄戦による戦没者は20万人を越えると言われ、現地には避難壕跡や飛行場跡など数多くの戦跡が残っている。
「私が死ぬまで戦争は終わりません」……ひめゆり部隊として戦場を経験した女性の言葉が作者の脳裏に焼き付いている。作者の世代はすでに両親も戦争を体験していないのだが、戦争で子ども、女性、老人、多くの罪もない人々が犠牲になったことを知っている。そして、戦争に翻弄された忌まわしい傷跡を辿りながら、今こそ「カタリアソボ」の時なのだと思いを新たにしている。
自分にできること、しなければならないこと……それは写真を通じて、風化させてはいけない歴史を語り続けること。それが世界の平和につながることだと信じて撮影したモノクロ50点。



<作者のプロフィール>
大沼 英樹(オオヌマ ヒデキ)
1969年山形県生まれ。宍戸清孝氏に師事後独立。(社)日本写真家協会会員。
2002年に個展「SAKURA-なんでもない幸せの行方」(銀座ニコンサロン)、04年に個展「SAKURA-幸せの樹の下で」(銀座キヤノンサロン)開催。
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