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上木 健裕写真展
[Formosa]
9/27(火)~10/3(月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休 |
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<写真展内容>
台湾には日本語でものを考え、日本語で思い出話を語る人々がいる。日本統治時代に生まれ、日本人として青春時代を過ごした老人たちである。当時、台湾人の家庭では日本語で話すことが奨励され、完全に日本語で会話する家の門前には、「国語家庭」という札が下げられた。
先の大戦では、多くの台湾青年たちが日本軍兵士として戦地に赴き、若い命を散らした。それでもなお日本統治時代を懐かしみ、日本を愛している老人たちに、作者は幾度も出会った。
戦後60年、日本人がアメリカを手本として得たもの、失ったものがある。与えられた民主主義、ハンバーガーとポテトフライ。だが、いつの間にか、日本人は東洋人としても半端になり、日本人としてのアイデンティティを失った、と作者は感じている。
だから、日本の原風景を求めて、今年も台湾を歩いた。今も日本統治時代の足跡が数多く残る台湾の田舎町。ファインダーの距離計の向こうに、作者は故郷の風景を重ねていた。耳を澄ませば、細い路地の隙間から美しい日本語が聞こえてきた。
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<作者のプロフィール>
上木 健裕(ウエキ タケヒロ)
1976年兵庫県生まれ。高校卒業後ニュージーランドに留学。現在、東京工芸大学大学院在学中。 |
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