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平川 幸児写真展
[時の標II―雙の光]
8/25(木)~8/30(火)
10:00~18:00
会期中無休 |
<写真展内容>
長崎に原子爆弾が投下されて今年で60年を迎える。作者は、世紀末を間近に控えた1995年、20世紀を象徴する厳然たる事実を《時の標》として記録に留めようと、テーマ「雙の光」を決めた。
「雙の光」とは太陽光と、原子爆弾の爆発の瞬間放たれた鮮烈な光の二つを指す。閃光の瞬間、爆心地周辺から空を見上げると、太陽と並んでもう一つの光が眩しく輝いていたのだ。そのとき、その閃光はスポットライトのように、ものの影を地面に、壁に、くっきりと映し出したに違いない。太陽は同じ軌道を廻り、今も地球の隅々を照らし、季節は巡って時を刻む。
あの日もいつもと同じ朝を迎え、変わらぬ一日が始まったであろう。そして、あの鮮烈な光を受けた瞬間から、消えることのない記憶が万物の内に深く刻み込まれたのだ。夏の光と共に、もう一つの光が人々の心に刻印されてしまった。1995年から2000年にかけて世紀末、8月9日を中心にナガサキの長い夏の一日を記録した写真展。モノクロ約60点。 |
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<作者のプロフィール>
平川 幸児(ヒラカワコウジ)
1939年福岡県生まれ。62年日本大学芸術学部写真学科卒業。同年W・Eugene Smithの助手を務めた後、集英社勤務などを経て、現在フリーランス。日本写真家協会会員。
写真展:1977年「化石として」、83年「遙かな時より―CREATION」、86年「万華の如く―微視的都市観」、93年「都市反映―ショーウインド的都市観」、96年「時の標/Generation[1958-1963]東京」(いずれもニコンサロン)など。
1996年写真集『時の標/Generation[1958-1963]東京』を刊行。 |
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