Nikon Imaging
Japan
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銀座ニコンサロン


桜井 秀写真展
[臨界の黙示]

8/22(月)~9/3(土)
10:00~19:00
8/28(日) 休館



<写真展内容>
三十数億年前、生物は海から陸に進出した。地上の重力に耐えるため、背骨が造られ、食道の一部が原始的な肺になった。えら呼吸をしていた生物は、海岸線を越えることによって、肺呼吸をするようになった。海岸線はそうした神聖な境界線なのだ。
我々人間の遠い故郷である海岸は、今痛ましほどに汚れている。永遠に腐りそうもないプラスチック製品、最近とみに大型化した花火の残骸等々、人間が作りだした様々なものが海岸を汚している。
それでも、自然の回復力は凄い。風や波や微生物が黙々と浄化作用を行っている。今回、作者は汚れた海の風景ではなく、海のエネルギッシュな浄化作用の様々なパターンを撮影した。写真展を見て、一人でも多くの人に島国日本の海岸を見つめ直してほしい、そして海岸のゴミを拾ったり、ゴミを捨ててはいけないという気持ちになってほしい、と作者は願っている。モノクロ36点。



<作者のプロフィール>
桜井 秀(サクライシュウ)
1937年生まれ。59年東京写真短期大学(現東京工芸大学)卒業。60年写真集団VIVOにて川田喜久治、佐藤明(故人)、丹野章、東松照明、奈良原一高、細江英公の各氏に師事。63年博報堂(写真部)に入社。97年フリーとして独立。
92年よりアメリカ西部の撮影を続ける。2002年日本の海岸線の撮影を始め、作品を写真展、カメラ雑誌などに発表。母校の東京工芸大やカメラ雑誌等で、モノクロ写真の撮影を指導し、その面白さをアピールしている。
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