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第11回酒田市土門拳文化賞受賞作品展
立岡 秀之写真展
[ゴミ捨て場に生きる子供たち]
5/17(火)~5/30(月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休 |
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<写真展内容>
カンボジアでは内戦が終結して平和が訪れ、都市部の復興は目覚ましいものの、郡部では干ばつでコメがとれず、生活苦のため仕事を求めて都市部へ流れ込む家族が多く見られる。しかし、仕事はなかなか見つからず、しまいにはその日の食べ物にもありつけなくなり、仕方なしにゴミ捨て場で、生きる足しになるものを漁る生活が始まる。
故郷に帰るに帰れず、雨露だけをしのげるバラックを建て、ゴミ捨て場に住み着き、そこで子供が生まれる。子供たちは5~6歳にもなれば、一人前の働き手としてゴミ捨て場に出る。ゴミを積んだトラックが到着するや、すさまじい光景が繰り広げられる。我先にとトラックに飛び乗り、お金に換えられるものを探し始める。
作者は、極貧の中でも家族全員が力を合わせて頑張る姿に、今日の日本に失われた家族の絆を見る想いがしたという。モノクロ30枚組。
<授賞理由>
これからの地球、これからの世界で、今のわれわれに課せられた大きなテーマの一つである「貧困」問題に真正面からカメラを向けている骨格の太い作品である。
カンボジアの首都プノンペンのゴミ捨て場が撮影の場となっており、発展途上にある非常に厳しい生活の中で、たくましく生きている子供たちの眼差し、笑顔を通じて「明日への希望」を写真に託した作品である。
ややもすると、ネガティブな目を向けがちなテーマだが、厳しい生活環境の中でも「希望」というものをレンズに託してシャッターを押していることが、この作品の大きな力になっている。作者の的確な視点と確かなカメラ技術を30枚の写真に込め、無駄のない構成力をもって仕上げられており、感動的で見ごたえのある作品に仕上がっている。 |
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<作者のプロフィール>
立岡 秀之(タチオカ ヒデユキ)
1953年三重県生まれ。97~2002年ベトナム訪問。02年カンボジア訪問。
02年三重県展で最優秀賞受賞。03年公募写真展「視点」で視点賞受賞。
現在、全日本写真連盟三重県松阪四五百支部会員。 |
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