新宿ニコンサロン

[Cross Cross]
4/26(火)～5/2(月)
10：00～19：00（最終日は16：00まで）
会期中無休

＜写真展内容＞
街の隅々を疾走する車のライトの光跡やクロスを通して、都市が見せる、まるで呼吸しているかのような、うごめくような瞬間を作者は捉えようとしている。
交通信号に誘導されたライトの群れが次々に現れ、交差する。帰路につくライトや、仕事に向かうライト、または新たな出会いへと走るライトなど、目的も方向も違うライトがクロスし、流れていく。ライトのクロスは、ただ車の移動を示すだけではない。コンクリート、アスファルト、鉄の破片のような非人間的な産物――無機物の支配する都市という回路の中で、生きている今という時間と夢へと向かう方向感覚を取り戻す、きわめて人間的なクロスでもある。
本展は、都市に住む人間のある時間とある夢のクロスを捉えたものである。モノクロ40点。

＜作者のプロフィール＞

（Oh Sechul）
1967年韓国生まれ。92年来日。94年東京ビジュアルアーツ卒業。94、96年「コニカ画像科学振興財団奨学金」受給。98年日本大学芸術学部写真科卒業。卒業制作「軌跡」で芸術学部長賞受賞。2000年同大学院芸術学部研究科修了（映像芸術専攻）。04年同大学院博士後期課程修了（芸術専攻）。
96年「アジア留学生の見たニッポン」展（東京写真月間96）、97年「サムライの肖像―戦国ねぷた」（「第2回東京国際写真ビエンナーレ」）、98年「IPPF(International Professional Photo Fair)1998フォトコンテスト」（同コンテストでモノクロ部門賞受賞）、個展「軌跡」、99年「99ヤング・ポートフォリオ展」、「EKO」展、2000年「ONE’S ANGLE」展、「東京発・留学生の写真展―にっぽん発見」、01年個展「BEHIND VIEW」、「Open City―Seoul・Tokyo」展、2nd「EKO」展、03年3rd「EKO」展などの写真展がある。
清里フォトアートミュージアムにコレクションがある。