|
|
|
野村 昌平写真展
[秘密の午後]
3/15(火)~3/21(月)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休 |
|
<写真展内容>
作者が写真を撮影するときは、いつも作者を日常の煩雑さや労働の消耗から解放してくれる時間で、このかけがいのない時間を作者は“ひそやかなる午後”と名づけた。
作者がレンズを通して追い求めるものは、つねに“この世の何処にもない場所”のイメージである。それは風光明媚な日本の名景でも、また異国や秘境のイメージでもなく、いつもの見馴れた風景の隙間に静かに立ち現れるもので、その存在に気づいたとき、見馴れたはずの風景はたちどころに、未だに見たことのない風景に変貌する。
この怪しく静まり返っていて、微かにぬめり気を帯びたその風景は、作者にとっての“内なる住処”と言えるものかもしれない。
風景にとどまらず、ときには無数に偏在するさまざまなものが、あたかも“この世の何処にもない場所”の住人であるかのように、作者に強い視線を投げかけてくる。作者はその住人たちの気高く、孤高な姿に心が惹かれる。いつか見た悪夢のその背景をなしていたのもまた、このような光景ではなかったか。
作品は、このように日々増殖し、拡大してゆく作者の内なる住処を形にしたものである。モノクロ35点。 |
|
<作者のプロフィール>
野村 昌平(ノムラ ショウヘイ)
1965年神奈川県生まれ。89年日本大学芸術学部美術学科卒業。2002年夜の写真学校3期終了。
写真展に、02年「遠廻り」(PLACE M/東京)がある。 |
|