|
|
|
菊嶌 郁俊写真展
[下ノ大堀の自然 ―尾瀬ヶ原―]
3/17(木)~3/22(火)
10:00~18:00
会期中無休 |
|
<写真展内容>
本展のテーマは、広い尾瀬ヶ原から見れば、点のような極めて限定した場所から、風景を凝視し続けることによって見えてくる自然風景を、行きずりの風景を撮るのではなく、そこから見える自然とじっくりと向き合ってみようという試みである。
作者がこのような試みを行なおうとした理由の第一は、季節の変化、気象の変化、植生の変化、日の出から日没までの光線の変化を、ある一点から眺め続けるなかから自然を理解し、その変化を写真に記録しようということである。第二は、特定の場所から風景を見続けるなかで、風景から何を感じたのか、何を見ようとしたのか、何が見えてきたのか、「風景を見る」ということについて、改めて自分なりに問い直したいと思ったからである。
撮影場所は中田代を流れる下ノ大堀川に架かる橋と板敷きの休憩所を含めて、東西およそ30mの細長い場所にあえて限定することにした。撮影に取り組んだ期間は1999年から2003年までの5年間で、撮影日数は延べ125日であった。
5年間にわたる下ノ大堀川に架かる橋からの風景との対話のなかで、作者はまず、尾瀬ヶ原の自然の豊かさに感動し、さらに、自然風景の無限の変化と広がりを感じた。それと同時に、自然というものは人間の感性や想像力を超えた存在であることを、改めて認識することができた。そして、きわめて限定した場所から風景を凝視するという試みによって、尾瀬ヶ原の素晴らしい自然の営みとその豊かさが、新しい視点から捉えられている。カラー62点。 |
|
<作者のプロフィール>
菊嶌 郁俊(キクシマ イクトシ)
1931年東京都八王子市生まれ。57年明治大学法学部卒業。税理士。
66年度アサヒカメラ賞自由写真の部第1位受賞。68~72年度二科展写真部4回入選。79年度第29回国立公園写真コンクールカラーの部において「朝の涸沢」1等受賞。92年第10回NHKラジオ日本カレンダーフォトコンテストにおいて「秋の浅間山」銀賞受賞。
写真展に、70年「雪の山」、2002年「風景の鼓動 ~白い自然との出会い~」(以上銀座ニコンサロン)、97年「風景の鼓動 ~自然との出会い~」(新宿ニコンサロン)、などがあり、写真集に、97年『風景の鼓動 ~自然との出会い~』(創林社)、02年『風景の鼓動 ~白い自然との出会い~』(朝日新聞社)などがある。 |
|