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田村 玲子写真展
[場所の風景]
12/21(火)~12/28(火)
10:00~19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休 |
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<写真展内容>
作者は、作者自身の生活圏に接している、他とは少し違った個性をもつある都市の風景を撮っており、本展では限られたエリアを繰り返し歩き廻り、撮り続けるという単純な方法による「場所」と「存在」と「まなざし」についての写真を展示する。
場所は過ぎ去った歴史を記憶しているという説があり、それぞれ固有のポテンシャルをもつともいう。まぎれもない「今」にあっても、そこには時間と出来事の堆積と未来への予感も見える。存在するということは、絶えずそうした場所において周囲の環境に包まれてのことであり、世界から切り離されて生きているわけではないのだと、作者は撮ることによって感じている。それでいて、目の前の風景はいつも見たことのないもののような表情で現れる。
「場所」と「存在」と「まなざし」とは一体になっていて、分離することはできない。そして場所の風景も、自分の存在もまなざしも、「無」を背景として移ろってゆく。その間に出会う無数のシーンの中で、なぜ自分がそこで立ち止まり、シャッターを切るのかという解き難い謎が、作者の撮ることの動機のひとつになっている。モノクロ約45点。 |
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<作者のプロフィール>
東京都生まれ。1998年、建築設計事務所を退社。99年、版画制作を始める。2000年、写真を撮り始める。03年、第9回鹿沼市立川上澄生美術館木版画大賞展審査委員賞(神奈川県立近代美術館館長酒井忠康賞)受賞。日本写真学園短期講座でモノクロ暗室を学ぶ。修了後、現在に至るまで表現コースに在籍。 |
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